
日本でも輸入車の人気がじわじわと高まっている一方、円安や物価高が進むなか、輸入車の購入を躊躇している人も少なくないか漏れません。ただ、実は手頃な価格帯や使いやすさを兼ね備えた輸入車が増えていることはご存じでしょうか。日本人に人気の車種はいったいどのモデルなのでしょうか。JAIA「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移」より、上位5車種をランキング形式で紹介します。
日本人に人気の輸入車とは?
半導体不足や円安、物価高が続く昨今、新車・中古車ともに価格が高騰しています。
ただ、こうした“逆風”のなか、メーカー各社はエントリーモデルの充実や価格戦略を強化していることをご存じでしょうか。なかには、以前よりも新車が手に届きやすくなってきている車種も。特にコンパクトカーやSUVの人気が高まり、富裕層や経営層のみならず、若い世代を中心に輸入車を選ぶ人も増えています。
そこで今回は、JAIA(日本自動車輸入組合)がまとめた「外国メーカー車モデル別新車登録台数順位の推移(半期)」をもとに、2025年上半期(1月~6月)において「日本でもっとも売れた外車」トップ5をみていきましょう。
第5位:メルセデス・ベンツ(Gクラス)…3,448台
第5位にランクインしたのは、「メルセデス・ベンツGクラス」。以前は“ゲレンデ”の愛称で親しまれ、メルセデス・ベンツのSUVラインナップのなかでも最上級モデルです。
初代が登場したのは1979年。もともとは軍用車両として開発されたゲレンデヴァーゲンが一般向けにアレンジされたもので、以来2度のモデルチェンジを経て、現在販売されているデザインは3代目です。
初代から受け継がれる「角張ったスクエアボディ」は現代の車では非常に珍しく、その「変わらない無骨さ」と想像以上に快適な走り心地に、我々の心を掴んで離しません。モデルチェンジのたびに高級化が進み、現行モデルは最安値でも1,800万円を超える高価格で取引されています。
新車価格:18,440,000円~
※メルセデス・ベンツHPより抜粋
第4位:メルセデス・ベンツ(GLC)…3,903台
第4位は、同じくメルセデス・ベンツからGLCシリーズ。GLCはGクラス同様ベンツのSUVラインナップですが、「プレミアムミッドサイズ」に分類され、Gクラスに比べてコンパクトなボディ。高級感あふれる均整のとれたデザインながら、日本の道路環境でも使いやすい上限サイズに収められているのがポイントです。
その一方で、後部座席も荷室も広々。ファミリーカーとしても、1人乗りの高級車としてもバランスがよく、「高級感+SUVらしさ+信頼のブランド力」を兼ね備えていることから人気を集めています。
新車価格:8,190,000円~
※メルセデス・ベンツHPより抜粋
第3位…女性にも人気の「コンパクトSUV」
第3位:フォルクスワーゲン(T-Cross)…4,527台
第3位にランクインしたのは「フォルクスワーゲン T-Cross」。同車は2018年に発表された比較的新しいモデルで、フォルクスワーゲン特有の走りの安定感やラグジュアリーな内装はそのままに、日本の狭い道や駐車場でも運転しやすいコンパクトSUVです。
定番のグレー・ブラック・ホワイト系のほか、グレープイエロー(黄色)やクリアブルーメタリック(青)などビビッドなカラー展開で、若い世代や女性からも人気を集めています。
2024年10月には新型モデルが発売され、「The new T-Cross×AiNA THE END はじめてのクルマ」と題して、シンガーソングライターのアイナ・ジ・エンドさんをイメージキャラクターに、はじめての輸入車としての魅力を打ち出した親しみやすいプロモーションを展開しています。
新車価格:3,368,000円~
※ フォルクスワーゲンHPより抜粋
第2位:フォルクスワーゲン(ゴルフ)…6,424台
第2位にランクインしたのは「フォルクスワーゲン・ゴルフ」。1974年の初代登場以来、世界で累計3,500万台以上販売された同車は「世界でもっとも売れたハッチバック」といわれています。
現在は8代目で、デジタル化が進み、未来感のある内装デザインが特徴的です。長距離運転も疲れにくい快適な走行性と上質かつ洗練されたスタイリングで、幅広い世代から人気を集めています。
また、「熱間形成高張力合板」という強度の高い鉄板を使用することで高い剛性を実現。安全性や静粛性の面でも優れた性能を発揮しています。
新車価格:3,499,000円~
※ フォルクスワーゲンHPより抜粋
