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「首相の言葉」を必死に聞く…「富裕層」が投資の勉強よりも大切にしている〈習慣〉

「首相の言葉」を必死に聞く…「富裕層」が投資の勉強よりも大切にしている〈習慣〉

過去の経済事情を知り、未来を「推測する力」を養う

当然のことですが、将来的に間違いなく株価が上がる銘柄や、未来の市場の動きを正確に言い当てるなんてことは誰にもできません。私たちにできることは「推測」のみであり、断定は不可能です。

では推測するために重要な要素は何かというと、それはズバリ「過去を知ること」ではないかと思います。なぜなら、投資をしていくなかで「この状況、昔にもあったような?」と気づいた際、瞬時にそのときの状況を思い返して適切な判断を下すことができれば、それも立派なリスクヘッジになるからです。ただし、まったく同じ状況になることは考えにくく、あくまで「似た状況」になった際に限り有効な判断になると思います。

たとえば、20世紀の大悲劇として知られる1929年に起きた「ウォール街大暴落」と1987年に起きた「ブラックマンデー」はまったく状況の異なる出来事でしたし、その後の「リーマン・ショック」もまた然りです。どれも株価は大きく暴落しましたが、起こった背景やその後の動きなどはまったく異なっていました。

ただし、それらから学べることは多く、「状況に応じてどう動くか?」という指針にはなるでしょう。ですから、経済並びに政治の歴史を知るというのは、投資を成功に導く要素としてはもちろん、金融リテラシーをアップさせるためにも欠かせない要素といえるのです。

今ではいちいち文献を調べなくても、過去の出来事はインターネットで簡単に検索することができます。出来事の名称を打ち込んで検索し、そのときの状況や投資家の動きを把握すれば、ケーススタディとしてあなたの投資生活の一助となってくれることは間違いないでしょう。何より、有事の際に慌てることがなくなるという点が大きいと思います。

ビギナートレーダーが大きな暴落に直面した際、その多くは慌てて火消しすべく、とにかく傷が浅いうちに売ってしまおうと考えがちです。しかし、それが本当に適切な手段なのかどうかはわかりませんよね。そのためにも投資において過去を知ることは大変重要なことだといえます。

経済は常に動くもの…過去を知ればその傾向が見える

いくら一流のアスリートでも、現役を引退するまでずっと好調を維持したままというわけにはいきません。それは経済においても同じで、上昇と停滞、そして下落を繰り返しながら成長していくものです。

たとえば近年の日本に置き換えると、1990年代にバブルの崩壊があって、市況は大きく落ち込みました。そしてそれに追い打ちをかけるように、2000年代にはリーマン・ショックが起こります。確かにそれらの影響で経済は大きなダメージを受けたものの、以降は上昇と下降を繰り返し、日経平均は大きく上昇したこともありました。

それぞれ当時の状況だけを切り取ってクローズアップすれば、かなり大きく変動しているように見えますが、長い目で見れば実はさほどでもないことがわかります。

つまり、その期間に耐えることができれば、再び経済は堅調に推移していることがわかるでしょう。

アメリカにおいても同じことがいえます。「S&P500※」の近年の動きを見ると、2016年にドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利して大きな変動があったことを覚えているでしょうか? いわゆる「トランプ・ショック」です。あのときは株価が大荒れし、日本国内の経済にも大きな影響が出ました。そしてその後、コロナ・ショックに見舞われ、そこでもある程度株価が動きました。やはりそれらによって大きなダメージを受けたものの、長い目で見れば一時的なものであることがわかります。

※ スタンダード・アンド・プアーズ500種指数、通称「S&P500」。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している、アメリカの代表的な株価指数。本名称は情報の商品名であり、同社の登録商標。

つまり、結局のところ「元に戻っている」ということです。さらにトランプの後、政権がバイデンに移った後も結局右肩上がりのままであり、さほど大きな影響がなかったことがわかります。

ただし、繰り返しますがそれは長い目で見ればということであり、一時的な動きはありました。

市川 雄一郎

GFS(グローバルファイナンシャルスクール)校長/投資教育家/CFP®

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