3.面接中のマナー
確認するのはこの5つ!
(1)背筋を伸ばして座り、背もたれには寄りかからない
(2)面接官を見て明るくハキハキと話す
(3)会話のキャッチボールを意識する
(4)質問の回答は具体的に答える
(5)嘘をつかない
(1)背筋を伸ばして座り、背もたれには寄りかからない

面接中は開始から終了まで姿勢を意識しましょう。考え込んで腕を組んだり、無意識に脚を組んだりしないよう気をつけてください。
面接中の座り方
- 背筋を伸ばして座り、背もたれには寄りかからない
- 女性の場合は脚が開かないように膝や足は揃えて座る
- 男性の場合は膝と膝の間に握りこぶし一つ分程度開けて座る
- 手は膝の上に自然に置く
(2)面接官を見て明るくハキハキと話す

面接では落ち着いてハキハキと話すことを意識しましょう。緊張すると声が小さくなったり、早口になったりしやすく、落ち着きがない印象を与えてしまいます。普段から声が小さい人は、いつもよりも少し大きな声を意識すると活動的な印象を与えられます。
また、緊張すると視線が泳ぎがちですが、できるだけ面接官の顔を見てアイコンタクトを取りながら話すようにしましょう。目を見ると緊張してしまう場合は、鼻や眉間など目の近くに視線を向けるのも一つの手です。
(3)会話のキャッチボールを意識する
面接はコミュニケーションの場でもあります。質問を受け取って答えを返すように、丁寧な会話のキャッチボールを意識しましょう。
気をつけるポイント
- 面接官が話し終える前に話し始めない
- 質問の意図と関係ないことを話さない
- 聞き取れなかったときは、丁寧に聞き返す
例:「すみません、ご質問をうまく聞き取れなかったのでもう一度お願いできますか?」
また、共感や納得の気持ちを伝えるために、適度にうなずいたり相づちを打つのも効果的です。相づちは「はい」「ええ」「そうですね」など丁寧な言葉を使い、「うん」は避けましょう。
(4)質問の回答は具体的に答える
質問の回答は一言で終わらせず、できるだけ具体的に答えることが大切です。

上のNG例のような回答では話が広がらず、あなたへの理解が深まりません。相手がその質問をとおして知りたいことを考え、履歴書だけではわからない情報を伝えるようにしましょう。
ただし、回答が長すぎたり、だらだらと話し続けたりするのは逆効果です。長くても1分目安に相手の反応を見ながら簡潔に答えましょう。
(5)嘘をつかない
事実と異なることを話すのは絶対に避けましょう。入職してから嘘が発覚し、問題になるケースもあります。
事業所側はあなたの能力や実績をもとに仕事を任せるため、できないことを伝えてしまうと自分が困ることになります。場合によっては、採用取り消しにつながることもあるため、正直な受け答えを心がけましょう。
4.退室時から退室後のマナー
面接を終えて部屋を出るパターンは「一人で退室する」「面接官と一緒に退室する」の2つです。
一人で退出する場合

面接終了時には、自分のために時間を割いてもらったことへのお礼を改めて伝えましょう。立ち上がって荷物を持ち、ドアの前まで移動したら、面接官のほうに向き直り、お礼とお辞儀をしてから退室します。ドアはゆっくり丁寧に閉めましょう。
また、コートやリュックは手に持ち、建物の外に出てから着用します。席を立つ際にいすを動かした場合は、元の位置に戻すことも忘れないようにしましょう。
面接官と一緒に退室する場合

出口まで見送られる場合は、別れ際に姿勢を正し、お辞儀をしながらお礼を伝えます。エレベーターまで見送られる場合は、乗り込んだあともドアが閉まるまでお辞儀を続けるのがマナーです。
建物を出たあとしばらくは気を抜かない
面接官と別れたあと、すぐにネクタイを緩めたり髪を下ろしたりするのは避けましょう。建物の近くには訪問先の関係者がいる可能性があります。
また、スマートフォンやイヤホンなども面接を終えてすぐに操作するのではなく、建物を出てある程度距離を取ってから取り出すようにしましょう。

