3.男性の服装・小物類・髪型【スーツ】
男性のスーツの着用例と気をつけるべきポイントを、アイテム別にご紹介します。

ジャケット
黒や濃紺、ダークグレー、チャコールグレーなどの濃色を選びましょう。ライトグレーや明るいネイビーなどの淡色は面接には不向きです。ストライプなどのシンプルな模様であれば、柄があっても問題ありません。
ジャケットのボタンは、1番下のボタンのみ開け、それより上のボタンは留めます。着席時は、すべてのボタンを開けてもマナー違反になりません。
上着・コート
「トレンチコート」「チェスターコート」「ステンカラーコート」などがおすすめです。フードのあるものやダウンコートなどは、カジュアルな印象が強いため面接には向いていません。色はスーツと同様に、黒、濃紺、グレーなどが無難です。
インナー(ワイシャツ)

インナーは白無地のワイシャツが無難です。襟の先にボタンがついている「ボタンダウン」や、襟の開き角度が大きく上向いている「カッタウェイ」はノーネクタイでの着用が基本とされているため、面接では避けたほうが良いでしょう。
ワイシャツの袖口は、スーツの袖よりも1~1.5センチ程度出ているのが理想的です。袖口についているボタンはすべて留めます。また、派手なカフスボタンは避けましょう。
ネクタイ
シンプルな色・デザインのものを選びましょう。光沢感が強い素材や派手な柄は面接には不向きです。
ボトム(パンツ)
ジャケットとセットアップのボトムを選びましょう。ジャケットと異なるボトムの組み合わせはいわゆる「ジャケットパンツスタイル」と呼ばれ「オフィスカジュアル」になります。
裾丈の長さは、靴を着用しない状態でくるぶしが隠れる程度から、かかとが隠れる程度までの長さが良いでしょう。
ベルト
黒や茶色などの革製のシンプルなベルトを選びましょう。網状になったタイプや、派手なバックルがついたデザインは不向きです。
靴下
スーツの色に合わせるのが無難です。くるぶしが見える短いタイプは避け、ミドル丈またはロング丈を選びましょう。
靴(革靴)

黒かダークブラウンで、紐の革靴を選びます。紐がないタイプはカジュアルな印象があるため、面接には不向きです。また、ウイングチップのような装飾が施されたものは避けたほうが良いでしょう。つま先が尖っているタイプも適しません。
かばん
黒や紺、茶などの落ち着いた色・デザインのビジネスバッグを選びましょう。A4サイズの書類を曲げずに収納でき、床に置いた時に自立するものを選ぶと、面接時の扱いが楽になります。
tips:面接に「リュック」はあり?
従来、リュックはビジネスシーンにはふさわしくないと考えられていました。しかし、最近ではスーツに合わせたデザインのリュックも広がり、通勤に使う人も増えているようです。ただし、採用担当者によって印象は異なるため、心配であればビジネスバックを持っていきましょう。
髪型・ヘアカラー
前髪は眉が見える長さにするか、長い場合は流しましょう。後ろ髪は、ワイシャツの襟につかない長さが目安です。
整髪料を使えば清潔感を出せますが、つけすぎには気をつけましょう。髪色については、男性の茶髪は好ましくないと感じる人もいるため、自然な黒髪が無難です。
眉・ひげ
ひげは清潔感に欠けた印象を与える可能性があります。そのため、とくに医療・福祉業界ではすべてきれいに剃っておいたほうが良いでしょう。眉は、眉バサミで長さを整え、不必要な部分は剃るもしくは抜きます。
爪
爪が長いと不衛生な印象を受けます。短く整えましょう。
腕時計・アクセサリー・香水
・腕時計:シンプルなデザインを選びましょう
・アクセサリー:結婚指輪は問題ありません。ほかのアクセサリーは外しましょう
・香水:就業時の使用が禁止されている場合は、面接でもつけないほうが良いでしょう
4.オフィスカジュアルの場合(男性・女性)
応募先から「服装自由」や「私服でお越しください」と伝えられた場合は、「オフィスカジュアル」で面接に臨んでも良いでしょう。男女別に具体例をご紹介します。
女性のオフィスカジュアル

襟つきジャケットはもちろんOKです。襟のない「ノーカラージャケット」でも問題ありません。ジャケットを羽織るほどかしこまる必要がなければ、「カーディガン」でも代用できます。ただし、丈が長すぎるものや、目の粗い素材は避けましょう。
スカートの場合は、裾が大きく広がらないシルエットで、膝丈の長さが好ましいです。ストッキングも履きましょう。
パンツの場合は、7〜10部丈の長さで、きちんと感が出る「スラックスパンツ」がおすすめです。色は、ネイビー、ブラウン、ベージュ、グレーなどの落ち着いたベーシックカラーでまとめるのが無難です。
かばんは、A4サイズの書類が入るシンプルなデザインのものを。靴は、ヒールが5センチ程度、落ち着いた色・デザインのパンプスを選びましょう。
男性のオフィスカジュアル

ブレザーやテーラードジャケットなどを羽織りましょう。インナーはノーネクタイでも、襟つきのシャツが無難です。ボトムはスラックスかチノパンツを選びます。
色は黒やネイビー、ベージュ、グレーなどでまとめるのが無難です。ジャケットが濃色の場合は、シャツ・パンツを淡い色にする。反対に、ジャケットが淡色の場合は、シャツ・パンツを暗い色にするなど、全体の色のバランスを考えましょう。
タイトすぎたりゆとりがありすぎたりすると、カジュアルな印象になるためジャストサイズを選びます。
かばんは、A4サイズの書類が入るシンプルなデザインが適しています。靴は、スニーカーではなく革靴が良いでしょう。

