こんにちは、シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
はやくも年末ですね。2025年の靴の総決算として、スニーカーから革靴、実用的な低価格モデル、ビジカジ対応、全天候型まで、「まだ店で買える縛り」で各ジャンルのベストを5つ挙げていきます。
◆スニーカーサンダル部門「コロンビア スライブリバイブ シャンダル」1万3970円
コロンビア「スライブリバイブ シャンダル」。1万3970円。写真は公式HPより年々、高温多湿、多雨になっていく夏に際し、いくら通気性がよくともスニーカーではもう対処できなくなってきました。かといってサンダルでは乗車や車の運転には心もとない……、そんな需要にピッタリはまったがスニーカーサンダルという新ジャンルでした。コロンビアのスライブリバイブはハイパークッションと頑丈さを兼ね備えて、良心的価格で一気に認知が拡大し、ヒット商品に。街中からアウトドアはもちろん、通勤から旅行まで使えて、なんと冬の今でも買い求めるファンがいるので店頭で手に入ります。スニーカーサンダルも本格的なものは2万円を超えてきますが、はっきり言ってこれで十分。同部門の不動の1位です。
◆ビジネスカジュアル部門「スキナーズ ムーンウォーカー」3万1900円
スキナーズ「ムーンウォーカー」。3万1900円。写真は公式HPよりキャッチフレーズが「ベアフットシューズの究極の開放感と、フォーマルなシーンにも応える品格」という一見、矛盾したコンセプトながら、筆者が真夏から履き始め、真冬の今でも一番履いているのがこちら。スキナーズはチェコのメーカーですが、こう見えて裸足感覚のべアフットシューズで、足の裏の握力から体幹の筋肉までを鍛えるのが目的ですが、それがどうでもよくなるくらいにはまず見た目がいい。さらにつま先が足と同じ形で指先が広がるので完全に「究極の開放感」を実現したストレスフリー仕様。
筆者私物たかだかべアフットシューズに3万円なんて、と思っていましたが、気がつけば出張から気合のいる商談まで、夏から冬まで履き倒しています。超ミニマルデザインにビルケンのような開放感でいながら、高級革靴のような質感。結局これがあればたいていの用事は済んでしまします。裏地にユーカリ由来のテンセルを使うことで「真夏は涼しく・真冬はあったかく」も実現。これで体も鍛えられるので、一石何鳥かもうわかりません。