5.面接での自己紹介のNG例文と注意点
まずは自己紹介のNG例を見てみましょう。
○○(フルネーム)と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。私は大学で心理学を専攻し、ゼミでは発達障がいのお子さんの支援に関する研究に取り組みました。子どもはもちろん、人と関わることが好きで、学生時代から接客業のアルバイトを3つ掛け持ちしておりました。とくにカフェでの仕事では、常連のお客さまとの会話を大切にし、接客コンテストで表彰されたこともあります。
また、私は何事も前向きに取り組む性格で、どんな状況でも明るく対応できるところが強みです。これまでの経験から、初対面の方でもすぐに打ち解けられるとよく言われます。
御社の求人情報を拝見し、福利厚生の充実と働きやすい環境に魅力を感じて志望いたしました。ワークライフバランスも大切にしながら長く働いていけたらと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
この例文は一見ポジティブに見えますが、以下のような問題点があります。
(1)話が長すぎる
自己紹介が長くなると、要点が伝わりにくくなり、印象がぼやけてしまいます。面接の自己紹介はあくまで導入です。詳細はその後のやり取りの中で伝えられるため、1分程度におさめるのが理想です。
(2)業務に関係ない話をしてしまう
趣味や学生時代の経験を盛り込みすぎると「この人は何を伝えたいのだろう」と面接官を戸惑わせる可能性があります。自己紹介では、志望職種に関連する経歴や志望理由に絞って話すよう意識しましょう。
(3)自己PRを話してしまう
自分の強みや成功したエピソードの詳細は、自己PRの場で求められる内容です。冒頭の自己紹介で過剰にアピールしすぎると、「質問の意図を読み取れない人」「空気が読めない人」と思われることもあります。自己紹介は、自分がどんな人物かを端的に伝えるパートです。それぞれの場面を意識して話すようにしましょう。
6.自己紹介は「簡潔・誠実・前向き」に
転職面接での自己紹介は、「最初の1分で信頼感を与えるための時間」です。医療・福祉・介護・保育・美容といった人と向き合う業界では、経歴やスキルだけでなく、話し方・表情・雰囲気を通じて人柄が伝わるかが重視されます。
この記事で紹介した「伝えるべき5項目」や「ケース別の例文」を参考にしながら、自分らしい言葉でまとめてみてください。話す内容を覚えることも大切ですが、相手にどう伝わるかを意識して練習することが何より重要です。
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