いつまでも輝く女性に ranune
【実例あり】児童指導員の履歴書の書き方・志望動機・面接対策をまとめました

【実例あり】児童指導員の履歴書の書き方・志望動機・面接対策をまとめました

5.(例文)児童指導員のパターン別・志望動機

志望動機といっても、求職者のステータスや応募先によって、伝えるべき内容は異なります。志望動機にどのようなことを書けばよいか、以下の「パターン別・志望動機」を参考にしてみてください。

5-1.新卒・未経験者の志望動機サンプル

(例文)
“私は一人っ子で母はシングルマザーのため、学童で過ごす時間が長い子どもでした。当時施設のお姉さんが温かく接してくれたことがきっかけで、子どもと接する仕事を志すようになりました。

貴法人を志望する理由といたしましては、施設見学で職員の方からお話を伺った際、子どもたちに真摯に向き合う姿勢に感動し、私もそのような児童指導員を目指したいと感じたためです。児童養護施設に入所している子どもたち一人ひとりに向き合い、根気強く・誠実に接していきたいです。”

新卒・未経験者の場合は、スキルよりも人柄や考え方が重視される傾向にあります。「育った環境や人柄がわかるエピソード」や「なぜその施設を志望するのか」というポイントをアピールしてみましょう。

▼新卒で児童指導員として就職した女性のインタビューはこちら

【児童指導員インタビュー】28歳女性の履歴書・志望動機・面接対策(新卒入社)


5-2.中途・経験者の志望動機サンプル

(例文)
“新卒で入職した発達支援センターでは4年目から主任としてマネジメント業務をおこなってきました。有識者を招いた講演会を定期開催し、近隣の福祉施設を巻き込んでの地域間の連携強化にも力を入れています。個人としては児童発達支援管理者研修の受講を来月予定しており、発達支援に関する知識は常に勉強し続けています。

貴法人では新施設の立ち上げスタッフを募集されているということで、今までの知識・経験を活かしながら、新しいキャリアへの挑戦ができると思い応募させていただきました。”

経験5年以上〜10年程度の中堅・ベテラン児童指導員が転職する場合「即戦力であること」「具体的な役職や活かせるスキル」をアピールしましょう。また、今後のキャリアプランを明確にすることで、中長期にわたって働く意欲を伝えることができます。

5-3.異業種(小学校教諭)から児童指導員に転職するときの志望動機サンプル

(例文)
“小学校教諭として4年間教鞭を執る中で、さまざまな問題を抱えるご家族を見てきました。その中でも社会的サポートがとくに必要と感じるのは、障害児童を持つ家族であると考えるようになり、発達支援の道に進もうと決意いたしました。

小学校で数多くの児童・保護者と接した経験を活かし、各家庭に寄り添った支援をしていきたいと考えています。”

異業種から児童指導員に転職する場合、「なぜ環境の異なる施設で働きたいのか」という具体的な理由に加えて、「これまでの経験から活かせるスキル」を書くことが大切です。

6.児童指導員の面接対策

児童指導員として就職・転職する際の最終審査となる採用面接。面接の場ではあなたの行動や話し方、立ち居振る舞いなどから、履歴書ではわからない「人柄や考え方」がとくに見られます。ここでは、面接前日の準備、面接当日の流れと注意点、実技試験や筆記試験の内容、よくある質問と受け答えをご紹介します。

6-1.面接前日の準備


■当日の持ち物・服装・身だしなみをチェック!

当日に慌てることのないように、以下の準備を面接前日までに整えましょう。

point

<持ち物>

・履歴書や職務経歴書などの書類は、クリアファイルに挟んで封筒に入れる。郵送・メールなどで提出している場合でも、念のため書類のコピーを用意する

・履歴書以外に持ち物の指定がない場合でも、筆記用具やノート、上履き・スリッパなどは最低限持っていくようにする

<服装・身だしなみ>

・当日着るスーツが綺麗にクリーニングされているか、シワになっていないか確認する

・靴に汚れが付いていないか確認。時間に余裕があれば磨いておく

・男女ともに爪は短く切る。女性はマニキュアを綺麗に落としておく


▼面接時の服装・身だしなみについては、こちらの記事で詳しく解説!

【スーツ・私服別】医療介護福祉職の面接にふさわしい服装・髪型・メイク・身だしなみまとめ

■面接会場までの行き方・天候を確認しよう

電車やバスなどの公共交通機関を使う人は、自宅と面接会場間のアクセスルートを確認しておきましょう。

初めて行く場所で不安な場合は、どのくらいの時間がかかるか事前に下見をしたり、面接会場付近に30分前に着けるように出発時間を決めたりしておくと安心です。

早く着きすぎた場合は、カフェなどで受け答え内容の最終チェックや身だしなみのチェック、お手洗いなどを済ませ、時間を調整してから訪問しましょう。

また、大雨や雪などの悪天候の下では、高い確率で交通機関が乱れます。当日の天気を確認して、出発時間を早める必要があるかどうかの検討も忘れずに。

■面接のシミュレーションをしておくと安心

持ち物や行き方の確認に加えて、当日役に立つのが「面接のシミュレーション」です。「志望動機」や「児童指導員として働く上で大切にしていること」など、予想される質問に対する回答を用意しておきましょう。

また、回答が頭の中で整理できていても、いざ面接官を前にすると頭が真っ白になってしまってパニック・・・なんてこともよくあります。

そんなときのために、予想される質問と回答をメモ帳やノートに書き出したり、書き出した内容を声に出して読んでみたりしておくと、落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。

6-2.面接当日の注意点


■当日の遅刻は悪印象。遅れる場合は速やかに連絡を

「当日の遅刻」に対する面接官の心象は決してよくありません。前日に調べた時間に出発し、余裕を持って到着できるように心がけましょう。

万が一、やむを得ない事情で遅れてしまう場合は、すみやかに担当者にお詫びの電話をして「現在の状況」「到着見込み時間」を伝えましょう。

■訪問するのは5分前を目安に

面接会場に到着したら、受付やスタッフの方に声をかけ、面接で訪れた旨を伝えます。面接時間ギリギリに駆け込むのはもちろんNGですが、早すぎる会場入りも避けたいところ。

多忙な施設では、面接担当者も直前まで業務にあたっていることがほとんどです。待たせたり、急かしたりすることがないよう、開始時刻の5分前を目安に訪問するとよいでしょう。

■スマートフォンはマナーモードに

面接中はスマートフォンの電源を切っておくか、マナーモードにして、着信音や通知音が鳴らないようにしましょう。バイブレーションの音が鳴ってしまうことも、あまり良い印象を与えません。

6-3.面接時のマナー


■話し方や仕草、表情にも気をつけよう

児童指導員の選考において第一印象は非常に大切。面接中は相手の顔をしっかりと見て、元気よく話しましょう。聞き取りづらい声で話したり、うつむいていたり、ほとんど目を合わせなかったりすると、子どもや保護者、同僚とのコミュニケーションにも支障をきたすのではないかと思われます。

ふだんは気にしていなくても、他人から見ると、気になる点が1つや2つは出てしまうもの。時間に余裕がある人は、模擬面接の練習などで第三者にフィードバックをもらうことも有効な対策です。

■入退室時のチェックポイント

面接会場への入室時には軽くノックをして、応答が聞こえたら「失礼します」と断ってから入りましょう。部屋に入室したら、軽いお辞儀をして「◯◯◯◯(氏名)です。本日はよろしくお願いいたします」と元気よくあいさつをしましょう。着席は面接官に「おかけください」と勧められてから。先に自分から座ってしまうのはNGです。

面接が終わったら、「本日はありがとうございました」とお礼をしてから席を立ち、ドアの前で「失礼します」とお辞儀をしてから静かに退室しましょう。

6-4.実技試験・筆記試験の有無


応募先によっては、面接のほかに楽器演奏や読み聞かせ、手遊びなどの実技試験や一般教養試験、作文などがある場合もあります。

作文の試験では与えられたテーマに沿って、自身の考え方を書くケースがほとんど。正しい文章や丁寧な字はもちろん、きちんと構成を考えてから書くようにしましょう。

児童指導員(30歳)の例

“—(筆記試験は)どんな出題内容でしたか?

一般常識では、漢字の読み書き、敬語の使い方。

簡単な記述問題もあって「少子高齢化問題の解決のための意見を述べなさい」「発達障害や乳幼児突然死症候群について述べなさい」みたいな内容でした。”


6-5.よく聞かれる質問例と回答例


面接対策として、児童指導員がよく聞かれる質問と回答例をご紹介します。これらの例文をもとに「自分ならどのように答えるか」を考えてみましょう。

質問例「当施設の志望理由を教えてください」

児童指導員の面接に限らず、どの職種でも必ず聞かれるのが「志望動機」です。「子どもが好きだから」のようなどこの施設でもいえるような内容だけでなく、事前にホームページなどを調べて、応募先の施設ならではの理念や特徴に触れましょう。

回答例

“御法人が掲げる「すべての人の心から障がいをなくす」という理念は私の考えに非常に近く、大変共感しました。障がいを抱える子どもやご家族のサポートはもちろんですが、社会全体での相互理解や歩み寄りがもっと必要だと考えています。
御法人が開催しているセミナーやインターネットを使った情報発信は、そのためにも非常に有効だと感じました。私も現場と社会全体を繋ぐ役割を担いたいと思い、今回志望いたしました。”
質問例「児童指導員を目指したきっかけ」

児童指導員を目指したきっかけを聞くことにより、「求職者の人となり」が伝わります。できるだけ具体的な体験を伝えることが大切です。
回答例

“私は子ども好きで保育士になることが長年の夢でした。しかし虐待や育児放棄などで心の傷を負いケアが必要な子どもたちが数多くいる現状を知ってからは、児童福祉の分野で子どもたちの力になりたいと考えるようになり、児童指導員を志すようになりました。”
質問例「長所・短所は何ですか?」

この質問では「自分を客観的に見られるか」「短所をどのようにカバーしようとしているか」といったポイントが見られるため、ただの自慢話に終わったり、欠点を述べるだけになったりしないように気をつけましょう。

回答例

“私の長所は「ポジティブで切り替えが早いこと」です。落ち込むことやつらい気持ちになることが少なくない福祉の仕事ですが、美味しいものを食べ休息をしっかり取ることで翌日には気持ちを切り替え、前向きになることができます。
短所としては「計画性に欠けているところ」です。思いついたら即行動する性格のため、開始後に事前確認や詰めの甘さを感じるときがあります。仕事に支障を来さないよう、余裕をもった行動を心がけることで、後ほどしっかり確認時間がとれるよう意識しています。”
質問例「転職/退職理由は何ですか?」

中途採用の人が必ずといっていいほど聞かれる質問です。「職場の人間関係が悪かった」「残業が多く、給料が少なかった」などの愚痴になってしまうと「大変なことがあったら辞めてしまうのでは」という印象を与えるため、前向きな理由を伝えましょう。

回答例

“小学校で児童たちと過ごす日々は充実していましたが、特別支援クラスを担当したことをきっかけに、私が本当にやりたいことは発達支援だということに気がつきました。療育分野の専門性をより高めるために、今回転職を決めました。”
質問例「何か質問はありますか?」

いわゆる「逆質問」に対して「とくにありません」と回答するのは避けたほうがよいでしょう。途中までの受け答えがうまくいっていたとしても「第一志望ではないのかもしれない」「働きたい職場なのに何ひとつ質問は浮かばないのだろうか」と思われてしまう場合もあります。そのため、逆質問を通してその応募先に対する意欲や自己PRをすることが大切です。

回答例

“こちらの施設に採用された場合、準備しておいたほうがいいことはありますか?”

“将来的に児発管になるための勉強をしているのですが、支援制度などはありますか?”

これらの質問・回答例は、あくまで代表的なものにすぎません。児童指導員の面接では他にも「他にどんなところを受けていますか?」「前の職場で学んだスキルは何ですか?」「施設を見ての印象はどうですか?」などの質問がよく聞かれます。

また、福祉現場が抱える課題点や問題点についての意見を求められる可能性もありますので、情報収集をおこない自分の意見をまとめておき、当日慌てることがないように準備しておきましょう。

あなたにおすすめ