電話連絡で面接を辞退する場合のメリットとデメリット
電話連絡で面接辞退を伝える際、そのメリットやデメリットには以下のようなものがあります。
◇メリット
・メールと比較して誠意が感じられる
・採用担当者と直接話せるため、辞退することが正確に伝わる
◆デメリット
・連絡する時間に制約がある
・静かな場所を選んで話す必要がある
(人ごみや生活音のする中で話すのは避けましょう)
・辞退の理由を詳しく聞かれる場合がある
現在は、インターネットの環境が充実したことにより、メールで面接の辞退をお願いする機会が多くなりました。一方で、電話で連絡することが誠意ある対応だと思う企業もあり、採用担当者の個人メールを公開していないところも一部であります。社会人になれば、電話で人とやり取りする機会も多くなりますが、学生などは慣れていないところもあるため、電話連絡はハードルが高いかもしれません。
電話連絡の際は、まず時間的な制約があることを覚えておく必要があります。お昼休みや終業時に電話を掛けると、採用担当者が席を外していたり、まったく違う部署の社員が受話器を取る可能性があります。最近はスマートフォンを個人で持つ社員も増えてきましたが、お昼休み中に電話が鳴れば、あまりよい気分はしませんよね。
他にも、電話連絡では辞退する理由をしつこく聞かれる場合もあります。当たり障りのない内容を伝えることができればベストですが、目上の方との会話に慣れていない学生などは、緊張で話さなくてよいことまで話してしまうかもしれません。
面接を辞退することは決して珍しいことではないため、リラックスした会話を心掛け、シンプルに辞退する理由を伝えましょう。
知っておきたい面接辞退における電話連絡のポイント
電話連絡の際は、相手が出た後に自分の大学名や氏名を最初に述べます。次に「人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?」など、採用担当者と会話ができるようお願いしましょう。
担当者が電話に出た後は、必要であれば再び大学名や氏名を述べ、面接を受ける予定の日時を正確に伝えます。そして、「大変申し訳ございませんが、一身上の都合により、この度の面接を辞退させていただきます」と話せば、担当者も理解してくれます。最後に、お詫びの気持ちを言葉にして伝えることができればベストです。
すでに社会人の方であれば問題ありませんが、学生の方は普段使わない敬語に苦戦するかもしれないため、日頃から練習しておくことをオススメします。
多様化する「面接を辞退する理由」
厚生労働省による全国の有効求人倍率も、2018年7月で1.63倍となっているため、リーマンショック時と比べれば「超売り手市場」といっても過言ではない状況です。そのため、企業側も本腰を入れて採用活動に取り組んでおり、また多くの企業の面接を受けることで、ステップアップを図ろうとする人材も増えています。
しかしながら、ネットの普及による情報の活性化により、就職・転職活動のやり方も多様化する傾向にあります。待遇や制度も他の企業と比較しやすいため、応募後に再考し、面接前に早々に辞退してしまう方も一部で存在します。
企業にとっては応募する前に検討してほしいというのが本音ですが、現在は就職サイトやSNSなどの情報ツールが充実し、スマホやパソコンを通して就職・転職活動が行えるため、「まずは応募してから検討しよう」という方が増えています。そのため、面接を辞退することもさほど珍しいことではなくなりました。
選考時に辞退するタイミングで一番多いのが「面接前」、次に「面接後」、「内定後」となります。面接前に辞退する理由は、「条件面で折り合いがつかなかった」、「希望する仕事内容と違っていた」など、待遇や制度に関わる認識の違いを指摘するものばかりです。
面接後に辞退する理由は、「条件面で折り合いがつかなかった」はもちろん、「面接官の説明内容と求人内容の齟齬があった」、「会話や対応に問題があった」など、条件面だけでなく精神的な不満も影響しています。
どの理由も、お互いの認識不足から起こるものばかりなので、選考期間中にトラブルにならないよう、事前に企業研究することはとても大切。面接を辞退することは珍しいことではありませんが、できればスムーズに内定まで進むことが理想ですね。そのための情報収集を常に怠らないようにしましょう。

