“見守り”アイテム・サービスの活用
外出中や夜間、またはスマホ上でのやり取りなど、高齢者のリスクは家族から見えないところで起こりがちです。ライフスタイルに合わせて高齢者の「見守り」をサポートするアイテムやサービスを上手に取り入れましょう。
見守りセンサー
室内に設置して、人の動き・温度・ドアの開閉などを検知します。朝の動きがない、夜中に徘徊しているなどの異変があれば、離れて暮らしている家族でもすぐに把握できます。
お薬手帳アプリ
薬の管理をサポートするアプリには服薬記録を家族と共有できるものもあります。高齢者に多い薬の飲み忘れや重複服薬の防止に役立ちます。
スマートウォッチ
心拍数・歩数・睡眠状態などの測定に加え、転倒検知やSOS通知を備えたモデルも。日常の健康管理から緊急時の対応まで幅広く活躍します。
セキュリティソフト/ネット詐欺対策ソフト
フィッシング詐欺や偽販売サイトを検知してブロックするセキュリティ対策ソフト。パソコンやスマホに導入しておくことで、危険なサイトから高齢者を守ります。
参考:みやブル(ネット詐欺対策ソフト)
GPS発信機
リアルタイムで居場所を確認できるGPS発信機。よく行く訪問先や病院などのエリアを設定しておくことで、出入りの際に管理者に通知が届きます。「ちゃんと通院したかな」「もう自宅に帰っているかな」といった確認も可能。また、普段とは異なる時間帯に長く外にいるなど、認知症による徘徊の兆しに早めに気づくことも可能です。導入する際はGPS端末を持ち歩かない、家に置き忘れてしまうということがないように、いつも使うバッグに入れておく、キーホルダーやお守りなどと一緒につけておく、など家族で話し合っておきましょう。またGPS端末ではないスマホアプリ型の見守りサービスもあるため、家族や本人の負担、ライフスタイルに応じて選ぶことができます。
参考:まもサーチ(GPS端末)、まもスマホ(アプリ)
スマホアクティビティモニタリング
スマホ行動(Web検索やSNSなど)をモニタリング、危険・トラブルワードをAIが検知し、管理者へアラートを通知することができるサービス。親や祖父母が抱えている悩みをそれとなく気付いてあげることができ、このアラートがコミュニケーションのきっかけ作りをサポートします。また、スマホ利用状況を可視化し管理者が確認できるので、安否確認としても役立ちます。
参考:まもウォッチ
「うちはまだ大丈夫」と思っていても、日常には思わぬリスクが潜んでいます。年末年始の帰省などで家族が揃うこの時期に、これからの暮らしの安全について話し合い、安心して見守れる環境を整えるきっかけにしてみてください。

