40代から始まった更年期の症状と、「エクオール」「命の母」などさまざまなサプリメントを試した体験談。のぼせや不眠、肌の乾燥など症状が徐々にアップデートされていく中で、新たな対策を模索する筆者の葛藤を描いた実体験を紹介します。
更年期の始まりは、のぼせのような症状でした
年齢は誰でも同じように重ねていきますが、老け方や体の変化の出方は本当に人それぞれですよね。実年齢より若々しく見える人もいれば、年相応に落ち着いて見える人もいます。
女性がある年齢に差し掛かると訪れるのが「更年期」(最近は男性にも増えているそうです)。これもまた個人差が大きく、症状がほとんど出ない人もいれば、仕事や生活に支障が出るほどつらい人もいます。10人いれば10通りの更年期がある、とよく言われますが、まさにその通りだと感じています。
ちなみに私の母は、かなり重い更年期を経験しました。気持ちも体もつらそうにしている姿を身近で見ていたので、「いつか自分にも同じような時期が来るのかな」と、若い頃からどこかで不安に思っていました。
そんな私に「あれ?」という変化が出始めたのは、40代に入って数年たった頃です。ある朝、いつものように部屋の掃除をしていると、急に顔だけがカーッと熱くなりました。汗がしたたり落ちるほどではないものの、首から上だけがのぼせたように熱く、まるでお風呂に長く浸かりすぎた後のような感覚でした。
そのときは「なんか熱いなあ」くらいにしか思っていなかったのですが、同じような症状が何度か続き(なぜか朝の掃除中に限って出るのです)、そこで初めて「これが噂の更年期の“のぼせ”なのかもしれない」と自覚するようになりました。
その後は、寝つきが悪くなったり、だるくてやる気が起きなかったりと、少しずつ症状の種類が増えていきました。とはいえ、すぐに病院に駆け込むほどではない。でも、このまま何もしないでやり過ごすのは、ちょっと不安……。
そこで、まずは自分でできる対策として、手軽に始められるサプリメントを試してみることにしました。
更年期対策で調べて出てきた「定番サプリ」とは?

インターネットで「更年期対策」「サプリ」などで検索すると、必ずと言っていいほど上位に出てくるのが、大塚製薬の「エクオール」。テレビCMで見たこともあり、「まずはここから試してみよう」と思いました。
商品はネット(私はAmazon)で購入。届いてみると、思っていたより粒が大きめでした。1日4錠とのことだったので、朝と夜の2回に分けて、2錠ずつ飲むことにしました。
そのまま3か月ほど続けてみましたが、「劇的に楽になった!」というほどの変化は、正直ありませんでした。ただ、症状が急激に悪化することもなく、「可もなく不可もなく」といったところ。大きなマイナスもなかったので、そのまましばらく継続していました。
そんなとき、書店でふと手に取った『40代から始めよう!閉経マネジメント』(吉形玲美著、講談社)という本の中に、エクオールは更年期におすすめの成分だけれど、できれば「ラクトビオン酸」が一緒に入っているタイプだと、より良いという記述を見つけたのです。
「そういうことなら、一度試してみたい!」とすぐに興味がわくのが私の性格。さっそくまた検索し、たどり着いたのが「アドバンスト・メディカル・ケア エクオールN/ラクトビオン酸」でした。

錠剤は先ほどのものよりひと回り小さめ。私にはこちらのほうが飲みやすく感じられ、そのまま半年以上続けてみました。
ただ、そこはやはりサプリメント。体に良いものを補っている感覚はあるものの、「これを飲んでから劇的に変わった!」という実感までは得られませんでした。その一方で、更年期の症状は少しずつ“アップデート”されていき、どちらかというと重くなっているような印象さえありました。
そんな中、たまたま会った知人から「私は『命の母』でだいぶ楽になったよ」と教えてもらいました。更年期のつらさが少しでも軽くなるなら……と、次の一手として、生薬系の「命の母」を試してみることにしたのです。

