しかし、利用の中心は若者であり、長期的には緩やかな市場縮小が見えています。やがて大再編が起こり、巨大グループが誕生する可能性があります。

◆店舗数でトップは「カラオケまねきねこ」
帝国データバンクによると、2024年度のカラオケの市場規模は3200億円に拡大する見通しであり、2018年度の3485億円に近づく水準まで戻りました。2021年は1740億円にまで沈んでいたのです。店舗数でトップを走る「カラオケまねきねこ」のコシダカホールディングスは、2025年度の売上高がおよそ1割の増収、営業増益でした。業績は極めて堅調で、2026年度は2割程度の増収、約1割の営業増益を計画しています。
市場回復の影響を受けているのはもちろんですが、コシダカは店舗運営が巧み。2025年5月に客単価が前年同月比で4%上昇しており、6月は客数が3%減少しました。7月も1%減少しています。客数が前年割れを起こしたのは、2025年に入って初。
◆複雑な料金体系は運営会社にとって都合がいい?
しかし、客単価を引き上げたことが奏功し、売上は前年並もしくはそれ以上をキープしました。一般的にカラオケボックスの料金体系は複雑ですが、「カラオケまねきねこ」も例外ではありません。例えば開店から12時までの「朝うた」は、店舗によって料金が異なり、30分税込み11円から55円。ワンドリンクまたはドリンクバー付きのいずれかを選びます。これも店舗によって規定が異なります。
すなわち運営側は料金コントロールがしやすい仕組みになっているのです。しかし、もともと割安料金に設定されているため、深刻な客離れは起こしづらいのでしょう。実際、コシダカの客数は8月に3%増加しました。

