◆会社の規定に納得せず、総務にクレーム

「半導体ブームで会社は忙しくなり、久しぶりに大量の新入社員が採用されました。そのころのわたしは全体の指導をする立場で、あるとき、県外での研修のため、彼らの出張手続きの手伝いをしていました」
会社の規定では、出張費は事後清算だったが、新入社員のBさんが「なぜ事前にお金がもらえないのか」と食い下がった。
「確かに新入社員のころは給料も少なく、1万円程度の出張費といえども厳しいことは理解できますが、処理の都合上それはできないと伝えました」
だが、真田さんがいくら説明しても納得せず、総務にまでクレームを入れる始末だった。
「結局、総務からも断られたようで、ぶつぶつと独り言のように文句を言っていました」
◆自己中心的な態度が招いた結末
その後も、Bさんの身勝手な行動は続いた。「先輩が残業して頑張っているなか、定時を過ぎると不機嫌そうに『帰っていいですか?』と言って本当に帰ったり、急遽欠員が出たときのフォローをお願いされたときも『オンラインゲームの約束があるので』と断ったり、とにかく自己中心的でまわりに気をつかわせていました」
周囲の反応としては、当初は半ば笑い話で済んでいたが、現場に余裕がなくなるにつれて、いよいよ事態は深刻化。飲み会の場で、ある先輩から叱責を受けた。
「注意を受けてしばらくは気を付けているものの、すぐに元通りになってしまい、改善が見られませんでした」
こうして職場での人間関係は絶望的になってしまった。そして、Bさんは1年たらずで退職。
「今でも、どのように接するのが正解だったのかわからないままです」
<取材・文/日刊SPA!取材班>

