
勤勉家が多いとされる日本人は、お金の考え方についても堅実な人が多い傾向にあります。具体的には「貯める」「節約する」というコツコツ行動することを得意とする人が多いでしょう。また、「投資する」ことできちんと資産運用ができている人も一定数存在します。しかし、日本人は「稼ぐ」ことを苦手とする人が少なくありません。そうした得意不得意の差はなぜ生じるのでしょうか。本記事では、辻哲哉氏の著書『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社)より、小金持ちになるために「稼ぐ」ことが重要である理由を解説します。
小金持ちへの道――まずは「お金の4原則」を学ぶこと
どんな人でも、人生で大金を得られるチャンスは3回あり、そのチャンスを逃さず、波に乗っていくか――それがまさに小金持ちになれるか否かの分岐点になります。
では、チャンスが訪れるまで、ぼーっと待っていればよいかというと、もちろんそんなことはあり得ません。日々、小金持ちになるための努力を続ける必要があります。ただ、闇雲にやっても効果は出ません。
そこで重要になるのが「お金の4原則」を知ることです。これを理解し、しかもその順番に沿って実行すれば、あなたが望む結果が得やすくなるでしょう。
【お金の4原則】
(1)貯める
(2)稼ぐ(売り上げを増やす)
(3)節税(節約)する
(4)投資する
多くの人は「案外、普通ではないか」と思われたかもしれません。しかし、シンプルなことが、実は実践するのが難しかったりします。さらに、この4つの順序をバラバラに、何の考えもなしに行うと、効果は小さくなってしまうのです。効果的に資産を増やすためにも、「お金の4原則」の詳細を順を追って確認しましょう。
(1)貯める
これは文字通り、稼いだお金をプールすることで、通常は銀行等への預貯金をイメージなさると思います。「種銭(たねせん)」がないと、勝負(投資)はできません。お勧めの方法として、給料と同時に天引きされる「財形貯蓄」が当てはまります。
(2)稼ぐ(売り上げを増やす)
ここで言う「稼ぐ」とは株式投資や不動産投資ではなく、社員として、あるいは経営者として、本業や副業の「事業」で稼ぐという意味になります。もちろんパートやアルバイトでも全くOKです。増えたお金は「投資」に回します。
注意すべきは「投資」だけで稼ごうとすると、“小金持ちになるためのスピードが遅くなる”ということです。
(3)節税(節約)する
節税は富裕層にとっての最重点項目ですが、小金持ちを目指す人にとっても同様に重要です。いくらお金がたくさん入ってきても(キャッシュインが多い)、出ていくお金も多くなっては(キャッシュアウトも多い)、(1)の「貯める」と真逆の結果になってしまいます。
有効な手段として、
- 個人の年収を下げ、法人での収入を増やす
- 家族の協力でマイクロ法人を作る
- 小規模企業共済の活用
- iDeCo(イデコ)やNISAの積極活用
- 医療費や各種控除の積極活用
などが挙げられます。個人の所得税・住民税を減らす、ご家族に役員になってもらい法人化するなど、ちょっと面倒な点もありますが、大きな効果が得られます。
(4)投資する
そして最後が「投資」です。投資には、みなさんよくご存じのように、
- 株式投資・債券投資
- 不動産投資
- 事業投資
- 暗号資産(仮想通貨)投資
- FX投資
など様々な手法があります。
「暗号資産(仮想通貨)投資」「FX投資」はボラティリティー(価格の変動性)が高く、巨額の利益を得ることもあります。しかし、一方で急な相場変動によって損失が巨額になることも多く、売却益に高額な税金が課税されることもあり、注意が必要な投資です。
お金の4原則を実践する順序
さて、お金の4原則を知ったところで、次に実践する「順序」を学ぶ必要があります。この順序こそがキーポイントとなります。
【お金の4原則実施の順序】
(1)~(3)を同時に行う
(4)は必ず最後に行う
ということです。すなわち、貯める&稼ぐ&節税(節約)をした後、投資をするという順序になります。なぜだと思いますか?
例えば、株式投資で原資が100万円と1億円の場合、年利5%だと、当たり前ですが、前者は5万円、後者は500万円となります。
新NISAの影響でしょうか、積立投資でコツコツやることが各方面で推奨されています。もちろん、それも良いのですが、投資は元本(お金の額の大きさ=保有株数)がモノを言う世界です。
筆者の経験上、断言しますが、投資でコツコツやるよりも、副業や起業など「事業」でまとまったお金を稼いでしまった方が、人生の時間を有効に使えます。
あなたが20代で、60歳まで三十年以上、コツコツ1億円を貯めたいというのであれば、反対はしません。のんびり、ゆっくりやってください。しかし、そのような人ばかりではないでしょう。三十代や四十代のうちに、アーリーリタイアしたい方もいるでしょう。
そのためには、やはり事業で大きく稼ぎ、その資金を元手に投資する方が、はるかに時間を有効に使えるのです。
