3.医療・福祉業界への異業種転職はできる?
人手不足のため未経験でも挑戦しやすい

2021年に厚生労働省がおこなった調査によると、仕事はあるが従事者がいないため求人を出している状態(未充足求人)が、医療・福祉業界は全産業中3番目に高いという結果でした。
また、「転職者実態調査の概況」によると「転職者を採用する際の問題」の回答に「必要な職種に応募してくる人が少ないこと」は医療・福祉が78.7%と最も高い結果でした。これらの結果からも、十分な労働者数がなかなか集まらない現状が伺えます。
医療・福祉業界では資格が必要な職種も多いですが、事務職や営業職、有資格者のサポート業務など無資格でもできる仕事もたくさんあります。慢性的に人手不足の職場も多いため、異業種転職できる可能性は高いです。
職業訓練で資格も取得できる
ハローワークの求職者を対象に「離職者訓練・求職者支援(通称:ハロートレーニング)」が各地で実施されています。医療、介護、リハビリ、保育、調理など資格取得のためにさまざまな訓練があり、希望に応じて選べます。
異業種への転職に不安を感じる人は、このような公共のサービスを利用して知識や資格を身につけてから転職するのもおすすめです。
>職業訓練についての詳細はこちらの記事で解説しています
職業訓練とは? 受講費無料、給付金をもらいながら資格取得を目指そう
異業種転職に成功した人の実例
ここからは、実際に異業種転職に成功した人の実例を紹介します。

ここがポイント!
異業種転職では高い確率で「なぜこの仕事に就きたいのか」が問われます。単なる憧れだけで応募したと受けとめられないよう、下調べのうえ覚悟もしていることを伝えましょう。

ここがポイント!
営業から美容の仕事へと大きくキャリアチェンジしていますが、営業時代に培った接客経験やコミュニケーションスキルは美容でも十分活かせます。持っている知識をアピールしているのは良い点です。また熱意をしっかりアピールできている点も、ポテンシャルに期待されて採用される可能性が高い20代では効果的といえます。
4.経験やスキルを異業種で活かそう!
異業種転職では、新しい環境や業務についていけるかなどの不安も多く感じることでしょう。しかし転職や中途採用が一般的となったいま、業種を変えて転職する人も少なくありません。
成長が早く順応性が高いことなどから、若い人のほうが転職に有利に働くことは多いです。しかし、いずれの年代においてもスキルや人柄が評価されて採用につながる可能性はあります。異業種でもこれまでの経験が役立つことは大いにありますので、勇気を持って一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

