年末の風物詩である忘年会ですが、最近の忘年会事情は世代ごとに大きく異なっているようです。一般的に「若い世代は飲み会離れ」と言われがちですが、直近の意識調査では20代の参加意欲がもっとも高く、逆に50代の参加意欲が最も低いという結果が出ています。
なぜ若者は忘年会に積極的で、ベテラン世代は消極的なのでしょうか。価値観の変化や働き方、人生ステージの違いに加え、「1回あたりの金額」という現実的な要素にも注目しながら、忘年会文化の現状とこれからについて考えていきます。
20代の忘年会参加意識
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Job総研「2025年 忘年会意識調査」によると、忘年会への参加意欲は20代が最も高く、71.0%にのぼりました。これは「若者は飲み会を敬遠する」という従来のイメージとは異なる結果です。
背景の一つとして挙げられるのが、職場の人間関係を築く場としての価値です。社会人経験が浅い20代にとって、業務以外の場で先輩や同僚と直接話せる機会は貴重であり、忘年会を前向きに捉える人も少なくありません。
また、リモートワークやオンライン中心の働き方が広がる中で、対面での交流を求める心理も影響していると考えられます。一方で、飲酒や大人数の場が苦手な20代も一定数存在し、参加理由は一様ではありません。強制感がなく、自分に合った形であれば参加したい――その柔軟さが20代の特徴といえるでしょう。
50代の忘年会参加意識
同調査では、50代の参加意欲は48.3%と最も低い結果となりました。かつて忘年会文化を支えてきた世代であることを考えると、意外に感じる人も多いかもしれません。
理由としてまず挙げられるのが、気疲れや負担感です。長年の職場経験から、上下関係への配慮や場の空気づくりに疲れてしまったという声が聞かれます。
また、若手との価値観や話題のギャップから居心地の悪さを感じるケースもあります。さらに、子育てや教育費、親の介護、将来への備えなど、生活環境の変化による時間的・経済的制約も参加意欲に影響していると考えられます。
これらの要因が重なり、50代では忘年会が「楽しみ」よりも「負担」として意識されやすくなっているようです。