カンノンチクの栽培環境

適した環境・置き場所
強い直射日光に当てると葉焼けするので置き場所には気をつけましょう。ただし暗すぎる場所に長期間置くと間延びして育ち、葉も少なくなります。
室内では、春と秋はレースのカーテン越しがよく、特に夏はカーテン越しの日光が当たる場所に置いてください。また夏の窓辺付近は温度が異常に上がることがあるので、窓から離れた場所に置くようにしましょう。
5~10月は屋外に出して育てることができます。春と秋は明るい日陰から半日陰、夏は明るい日陰に置いてください。乾燥を嫌うので、風当りの強い場所は避けましょう。
冬は室内の東向きの窓際など午前中だけ日光が当たる場所、またはレースのカーテン越しの日光が当たる場所に置いてください。屋外で秋に半日陰で管理していた株は、冬は窓越しの日光がよく当たる場所で育てるとよいでしょう。
生育温度
生育温度の目安は、10~30℃です。夏に明るい日陰で育てている場合は、35℃程度の猛暑でも問題なく育ちます。大株はマイナス3℃程度の低温になら耐えることもありますが、一般の鉢植えは3℃以下にならないように管理しましょう。なお、葉を美しく保つには室内で冬越しさせるのが好ましいです。関東地方以南の地域では、室内なら容易に越冬します。
カンノンチクの育て方・日常の手入れ

水やり
乾燥を嫌うので、水やりは大切な作業です。水不足になると葉先が枯れこむので注意してください。
春と秋は、鉢土の表面が乾いたらたっぷり与えてください。最も旺盛に発育する夏は、晴れた日は毎日与えてください。冬はやや乾燥気味に管理します。
肥料
5~10月に、3要素が等量の緩効性化成肥料などを規定量与施しましょう。
病害虫
風通しの悪い室内では、カイガラムシが発生することがあります。葉の付け根などに発生しやすいので、見つけ次第早めに防除します。カイガラムシは薬剤が効きにくいので、ブラシ等でこすり落としてから適用のある薬剤を使用するとよいでしょう。
