◆増えるコンビニチェーンの競合相手
もっとも、こうした状況にセブンも手をこまねいてきたわけではない。昨年9月からは手頃な価格の「うれしい値!」シリーズの商品拡充を進め、購入頻度が高い定番商品を中心に実質的な値下げを実施。5月からは、従来のフタ付きプラスチック容器の惣菜商品より割安な、フィルム包材を使用した「パックデリ」シリーズを本格的に展開するなど、「庶民の味方」をアピールする施策を展開している。「セブンを運営するはセブン&アイ・ホールディングス(HD)は昨年以降、カナダのアリマンタシォン・クシュタールからの買収提案や、イトーヨーカ堂をはじめとするスーパー事業と外食事業の売却など、経営的に大きな課題への対応を迫られていた。それらが今年、ひと段落したことで、来年以降はさらなる店舗力の向上に注力してくるだろう。ただ、今やコンビニ各社は同業他社だけにとどまらず、首都圏を中心に積極的な出店攻勢をかける低価格の小型スーパー『まいばすけっと』や、食品類や日用品を拡充させるドラッグストアとも真正面から戦っていかなければならず、競合する存在が増えている。なので、これまで以上に経営の舵取りが難しくなる」(元大手小売りチェーン管理職)
◆セール期間中は通常時の約3倍の販売
そんなセブンが11月に展開した「揚げ物日替わり半額セール」は、「揚げ鶏」「北海道産じゃがいもの牛肉コロッケ」「五目春巻」を日替わりで定価の半額で販売するというもの。それぞれ111円、50円、56円(すべて税抜)という破格の安さだったこともあり、セール期間中は販売量が通常時より大きく伸びたらしい。運営元のセブンイレブン・ジャパンは日刊SPA!の取材に対し、次のように説明する。
「フライデーセールは『通常時の約3倍の販売』となりました。今までセブンイレブンで揚げ物を購入していなかったお客様女性客、若いお客様中心にご購入いただけました」
販売の急増で現場は対応に追われた。
「『揚げ鶏』はセール中は一日で150個以上は売れた。通常の業務に加えて大量の揚げ物を揚げなければならず大変だった」(都内のセブン店舗従業員)
「売れましたね。すごかったですね」(別の店舗従業員)

