
女性にとって、整理に頭を悩ませるものの代表選手といえば、クローゼット。
整理上手な人には、どんなセオリーがあるのでしょうか。
3人の整理のプロのクローゼットを大公開! 衣類収納のコツを取材しました。
貝賀あゆみさんの場合
衣服は最低限の枚数に厳選
扉を外してオープン収納に

衣類は消耗品と割り切り、ワンシーズン着倒して手放しているという貝賀さん。
服の枚数はかなり少なめで、ふすまを外した押し入れの上段に十分収まります。「年齢的にくた
びれて見えないよう、きちんと感や清潔感を意識しています。そのシーズンに買った服なら、流行も反映されていて新鮮な気持ちで過ごせるんです」。貝賀さんは、靴収納でも扉を外して収納効率をアップ。
「玄関の片側は壁一面が扉付きのシューズラックでした。1 mほどの狭い空間で、扉があるぶんスペースも少なくなるので、思い切ってすべて外しました。出し入れもラクです」
貝賀さんの個室は和室で、押し入れに衣服を収納。ふすまを外してカーテンレールとポールをつけ、クローゼット仕様に。下段は布団。
着替え類は箪笥のいちばん上の引き出しに
クローゼット横にある箪笥の、上の引き出しにはTシャツ、中央は予備の靴下、右はハンカチ類。
「靴下3 足とストック2足でまわしています(笑)」
引き出しの二段目にはたたんだ服とグッズを
左側にデニムなどのパンツ類をたたんで収納。
右にはマスクや除菌シートなどの衛生グッズ。物量を抑えて、ぎゅうぎゅうに詰め込まず、余白のある状態に。
上段に設置したラックにはオンタイムのトップスを
貝賀さんの衣類一式がここに。
「季節のトップスやショルダーバッグは取り付けた
ラックに吊るし、季節外の服は右のバンカーボックスにしまっています」
可愛いおしゃれ小物は引き出しに飾り付けるように
アクセサリーもこれがすべて。
箪笥の上に小さな木製の引き出しを置き、サングラス、リーディンググラスなどを飾りながら収納。
「選ぶのもしまうのもラクです」
玄関のシューズラックは扉を外し見せる収納に
家族すべての靴がこの棚に。
扉を外したことで出し入れのしやすさはもとより、いちばん上の段に鏡やカギなどが置けて便利に。
「外出前に身だしなみを整えられ、鍵を探すこともなくなりました」
グリーンを飾って靴への目線をそらして
隠したいものは籠に入れ、左側には傘とレインブーツを収納。
「いちばん上の棚には置き時計やグリーンなどを飾って視線を引き、むき出しの靴に目線が行かないように工夫しています」
鈴木尚子さんの場合
色別に並べるなど、選びやすく、コーディネートしやすい工夫を
表に出る職業柄、衣類はどうしても増えてしまうという鈴木さん。
コーディネートのしやすさを考慮し、シューズやアクセサリーは見やすさを重視した収納に。
洋服は、今着る“スタメン”と季節外の“控え”に分け、スタメンは、丈の長さで分けた後、いちばん取り出しやすい場所に色別で収納しています。
「スタメンと控えが混ざっていると、着たい服を見つけづらく、出し入れもしにくいんです」。控えはクリーニング預けにしたり、ボックスに収めて上部の棚へ。出番の少ないハレの日用の服は、衣装カバーに入れて仕舞うことでホコリから守れて、さらに“スタメン”に意識を集中できると言います。
上にトップス、下にボトムスを収納。さらに丈の長さで分けつつ、色別にグラデーションで配置。
「色別にすると、コーディネートがしやすく、出すのもの仕舞うのもラク!」
ブーツの筒丈やヒールの高さに合わせて棚板を調整
玄関の奥にある鈴木さん専用のシューズクローゼット。
ロングブーツ、ハイヒール、スニーカーとアイテムに合わせて棚板の高さを調整し、整然と美しく収納。
アクセサリーはシリコンカップで分けつつ保護

ベルトは中が見やすいメッシュかごにイン
ベルトは吊るすと取りにくさを感じていたので、丸めてスチールのメッシュかごに収納。
ぽんぽん放り込めて片付けやすく、中が見えるので、取り出しもスムーズ」

