3.14畳の壁紙(クロス)張替えの費用を抑える方法
壁紙張替えの費用を抑える方法は、おもに以下の3点です。
安価な素材の壁紙を選ぶ
家具移動や壁紙の処分を自分で行う
DIYで壁紙を張り替える
順番に見ていきましょう。
3-1.安価な素材の壁紙を選ぶ
壁紙は素材やグレードによって単価が異なり、施工面積が広い14畳では1㎡あたり数百円の差でも、総額は1万〜3万円以上変わってきます。
費用を最優先するなら、安価な量産クロスを選ぶのが効果的です。機能性クロスや輸入クロスなどの高単価な素材を避けることで、予算内でのリフォームが実現しやすくなります。
デザインよりもコストパフォーマンスを重視する方は、まず量産クロスのなかから好みの色や質感を探してみましょう。ただし、安価なもので揃えるとシンプルになりがちです。
その場合は、量産クロスをベースにして一面だけデザイン性の高いクロスを取り入れると、予算を抑えつつおしゃれな空間に仕上がります。
3-2.家具移動や壁紙の処分を自分で行う
壁紙張替えでは、材料費以外に家具移動費や廃材処分費がかかることが一般的です。
家具が多いほど手間賃が上乗せされるため、事前に自分で家具を別の部屋や部屋の中心に移動させておくと、その分の追加費用を節約できます。
見積もりの段階で「家具移動は自分で行う」と業者に伝えておくとスムーズです。
また、古い壁紙の剥がしや処分を自分で行えば処分費を浮かせられる場合があります。
ただし、慣れていないと下地を傷つけてしまい、かえって補修費が高くつくリスクもあります。無理のない範囲で作業を分担することが、賢く費用を抑えるポイントです。
3-3.DIYで壁紙を張り替える
材料を自分で調達し、DIYで張り替えれば施工費がかからないため、費用を大きく節約できます。業者に依頼した場合の費用相場はビニールクロスだと7.5~12.8万円ですが、DIYの場合は壁紙と道具を揃えても3~5万円に収まることが多いでしょう。
最近ではホームセンターやネット通販で壁紙と道具がセットになった商品も販売されており、初心者でもはじめやすくなっています。
ただし、14畳の広い壁や天井をきれいに仕上げるのは難易度が高く、継ぎ目の処理や空気抜きに失敗してシワができるリスクがあります。
費用は抑えたいけれど仕上がりも気にしたい場合は、一面だけDIYを行うなど範囲を限定すると、失敗が少なく満足度を保ちやすいでしょう。
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4.14畳の壁紙(クロス)の張替えタイミングは10年が目安
壁紙は日光や湿気、手垢などの影響を受けて少しずつ劣化していくため、一般的に10年前後での張替えが推奨されています。とくに以下のような変化が見られる場合は、張替えを検討すべきサインです。
汚れ・黒ずみ:人の出入りが多い場所の手垢や擦れ
カビ・シミ:湿気が原因で発生する衛生的な問題
継ぎ目の浮き:下地ボードの動きによるつなぎ目の開き
基本的には10年が目安ですが、環境がよく、丁寧に使用していれば20年程度持つこともあります。汚れやめくれが気になりだしたら、早めにプロへ相談するのが安心です。
以下の記事で、壁紙を長持ちさせる秘訣を解説しているので参考にしてください。
壁紙・クロスのリフォームの張り替え時期や費用の目安について解説
10年未満でも劣化している場合は張替えを検討
10年経っていなくても、環境によっては劣化が早く進むことがあります。
日当たりがよい部屋:強い紫外線による黄ばみ
タバコやペット:壁紙に染み付いた取れないにおい
水回り:下地を傷めるカビやシミの発生
劣化している壁紙を放置すると、下地まで傷んで修繕費用が高額になるおそれがあります。空気の清潔さや居心地にも関わるため、年数だけでなく実際の状態を見て判断することが大切です。

