◆音楽活動や役者として舞台にも挑戦

「学生生活のあとは、特に芸能活動はやるつもりがなかったので、もともとお客さんとして通っていたバーでバイトをしたり、自由に過ごしていました。友人経由で『音楽やらないの?』と聞かれて、23歳か24歳の頃に音楽活動を再開させました。ソロとしてもやっていたけど、人の繋がりでバンドも始めたり、僕はやっぱり音楽が好きなんですよね」
草野さんは音楽活動を続けながら、役者としても様々な舞台に挑戦している。
「もともと音楽は好きだったけど、芝居は苦手だったんですよ……」
そう語る草野さんだが、「バンドでやっている楽曲を舞台で使いたい」というオファーがあり、そこから「ゲストとして出てみませんか?」と声がかかったんだとか。
「ODACという座組の『おおばかもの』という舞台なのですが、最初の感想は、また芝居か……ですね(笑)。当初あまり乗り気ではなかったけど、周りが『やってみたら?』と言ってくれたので、客観的な意見は聞くべきかなと思ってOKしたんですよ。そしたら“芝居って面白いな!”って意識が変わって。
今度は、その続編で『主演で舞台に立ちませんか?』というオファーをいただきまして。苦手意識があったことも時間が経てば考え方や向き合い方が変わるんだなぁって実感しました」
◆「僕の活動が誰かの希望になれば…」

「まず個人として思うのが、日本って超いい国! 海外旅行が大好きでよく行きますが、そのたびに日本って治安が良くて、住みやすくて恵まれた国だなって思います。なので、日本に住んでいることを幸せに思ったほうがいいですね。
その前提のうえで、人生いろいろあるけれど、生きていればいいことが絶対にあるし、生きていれば助けてくれる人がいる。コロナ禍以降は、みずから命を落としてしまう人が目立つのですが、命は大切にしてほしい、どんな小さなことでも良いから希望を捨てないでほしい。たとえば、今日の帰りにスタバ行こうとか、寝る前にラーメン食べちゃおうとか。あとは僕の主演舞台を観に行くまで頑張るとかね!(笑)。
僕も10代で本当に色々あって、今は37歳で、一般的にはいい歳じゃないですか。同年代は結婚して子供がうまれたり、仕事では出世、あるいは最後の転職の時期だとか。そういうなかで、夜中にふと負の感情で頭がいっぱいになることもありますよ。
失敗も後悔もあるけど、今こうして生きていて好きなことをやっているので、そんな僕の姿が誰かの希望になれば嬉しいですね」
——挫折も経験し、それでも笑って前に進む草野さん。その姿に救われる人は、今後もきっと増えていくはずだ。
<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/長谷英史>
―[草野博紀]―
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

