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インバウンド4000万人時代…訪日客が「便利なビジネスホテル」ではなく、あえて「民泊」を選ぶ理由

インバウンド4000万人時代…訪日客が「便利なビジネスホテル」ではなく、あえて「民泊」を選ぶ理由

マクロ視点からの「民泊ビジネスの可能性」とは

次に、民泊ビジネスをマクロ面から捉え、その魅力を探ってみましょう。まずはインバウンドの動向を「JNTO(日本政府観光局)」のデータから見てみます(図表は株式会社やまとごころにより)。

出所:やまとごころ.jp [図表2]インバウンド(訪日外国人)の推移(1964-2024) 出所:やまとごころ.jp


図表2をご覧いただければおわかりのように、コロナ禍からの回復は順調で、2024年は9月時点で前年の累計数を上回りました。

図表3は対2019年比で、2024年民泊市場の伸びを表したものです。コロナ前と比べ回復していることがわかります。

出所:日本政府観光局(やまとごころ.jpより) [図表3]コロナ禍以前以上に回復した民泊市場 出所:日本政府観光局(やまとごころ.jpより)

図表4は2025年の月次データですが、2024年と比較して活況であることを示しています。

出所:日本政府観光局(やまとごころ.jpより) [図表4]2024年比較で+20%の伸び(2025) 出所:日本政府観光局(やまとごころ.jpより)

国別でも、アジアでは中国、マレーシア、欧米では米国などでインバウンドが増加しています。今後もこの傾向は続くでしょう。

図表5をご覧ください。日中の政治問題で伸び悩んでいた中国人訪日客の増加で、インバウンドの活況が継続しているのがわかります。

出典:『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社) [図表5]2025年の訪日外国人数(累計対前年) 出典:『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社)

違法民泊が蔓延る時代から一変…「民泊ブーム」の変遷

マクロデータだけでなく、ミクロデータも見てみましょう。筆者が代表を務める民泊運営代行会社(※楽々プランニング株式会社)での予約ベースを見ると、2022年12月にインバウンドが日本人宿泊客を上回り、70%に達しました。翌2023年5月になると、この比率はさらに高まり、インバウンドが80%以上です。

2024年2月に2019年のインバウンド宿泊数を上回り、当初、減少していた中国からの訪日客も戻ってきました。このように、需給バランスで言えば、旺盛な需要が起こっており、潮目が変わったと言えます。

民泊ブームの変遷を振り返っておきましょう。「住宅宿泊事業法(民泊新法)」が業法として2017年6月に制定され、翌年の2018年6月に施行されました。それに遡る2014年が「第一次民泊ブーム」で全国至る所に民泊施設が誕生しましたが、違法民泊がほとんどでした。いわゆる闇営業です。

当時は当然ですが、民泊新法がなかったので、旅館業法の許可・認定を受けず営業するところが多発していました。周辺住民からのクレームも多く、その事態に対応したのが民泊新法の成立です。

2017年の法制化を受け、2018年に「第二次民泊ブーム」が起きます。ここで優良物件の奪い合いが発生しました。

次に、コロナ禍からの回復を経て、インバウンドが復活しだした2023年から25年が「第三次民泊ブーム」となります。この第三次ブームでは、中心となるのは民泊新法による180日民泊ではなく旅館業です。

インバウンド客の要求水準も上がり、人が集中する東京23区内でも交通が不便なところではなく、観光スポットに行くための導線が重視されるようになりました。

一方、関東近郊の「リゾート民泊」では、設備と観光資源がカギとなります。例えば、「BBQ設備」「ドッグラン」「富士山」「温泉」「二台置きできる駐車場」などのアイコンが重要です。

これらの設備と観光資源がある物件は、差別化に成功しやすく、高い稼働率と収益性を実現する傾向があります。

辻 哲哉

楽々プランニング株式会社

代表取締役

提供元

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