“黒に近い赤”。シャネル「ルージュ ヌワール」の魅力【倉田真由美のBeauty Life】

その斬新さ、ユニークさは、シャネルのエスプリそのもの

1995年、初めて「ルージュ ヌワール」が、ヴェルニ（ネイル エナメル）としてビューティ シーンに登場したときの衝撃を今も覚えています。大胆さと斬新さ、シックなのに一度見たら忘れられなくなる魅惑的なカラーは、一過性のトレンドにとどまらず、伝説のカラーとして語り継がれるようになったのです。

そしてこの春、シャネル メークアップクリエイティブ スタジオと、コメット コレクティブのアミィ ドラマにより誕生した「ルージュ ヌワール コレクション」は、伝説のカラーへのオマージュといえるもの。“黒に近い赤”という今まで見たことのないそのカラーは、反骨精神やパンク カルチャーを彷彿（ほうふつ）とさせるシェードでありながら、エレガントでモダン。アメリカでは「ヴァンプ」、日本では「バッドカラー」などとも呼ばれ、今再びセンセーションを巻き起こすことは間違いないでしょう。見た目はインパクトのある色ですが、まとってみるとそれが小気味いいアクセントとなり、肌や顔立ち、手元や足先を美しく際立たせる、まさに魔法のような存在なのです。

カジュアルに取り入れたいピンク～モーヴ、そして「ルージュ ヌワール」

2026年1月に登場する「ルージュ ヌワール コレクション」は、ネイルエナメルやリップスティックだけでなく、その世界観をさらに大きく押し広げました。鮮やかなマゼンタやソフトなピンクなど、暖色系のカラーを集めたマキシサイズのカラー パレットは、目元にもチークカラーとして頬にも使えるマルチアイテム。私たちの想像力をかき立て、新しい可能性の扉を開いてくれるはず。スティックタイプのハイライター、「ボーム エサンシエル」のクールなモーヴ・ピンクも同様に、自由な発想で、シアーな輝きを添えたいところに使えるのが魅力。唇や爪を彩る「ルージュ ヌワール」をさらに魅力的に引き立てます。

伝説のルージュ ヌワールのDNAを受け継ぐリップスティック「ルージュ アリュール ヴェルヴェット」とヴェルニは、品のある深みとつやを持つ仕上がり。まつ毛に、ルージュ ヌワールを使ってみるのも大人の余裕を感じさせて素敵！ シンプルな黒いニットなどと合わせ、カジュアルにつけるだけで洗練された印象になることうけあいです。

かつてココ・シャネルが、私たち女性に自由をもたらしたように、インパクトあるカラーを自由に楽しみたい！ 自分のメイクの殻を破り、軽やかな遊び心を取り入れたいなら、ぜひ要チェックしてほしいコレクションです。

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