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「上の人だけ話して、気がついたら、会議がおわってました」…部下を置いてけぼりにする上司が“もっていない”能力

「上の人だけ話して、気がついたら、会議がおわってました」…部下を置いてけぼりにする上司が“もっていない”能力

チームメンバーの成長が重視される会議

では、コーチング思考を習慣化しているチームリーダーのもとでは、どのような会話が繰り広げられていくのでしょうか?(パターン2)

チームメンバーAさん「顧客からのアンケート評価が非常に低いのが課題です。どうすればもっといい評価を得られるでしょうか?」

コーチング思考を習慣化しているリーダー「それは重要な課題ですね。皆さん、顧客からのよい評価を増やすためには、どんなアイデアがあるかな? フラットになんでも出してみようか」

チームメンバーAさん「お客さまの声をより知るためにいまやっているアンケートだけでなく、定期的ミステリーショッパー(覆面調査)を行うことができます。また、お客さまにアンケートを行うプロセスを簡素化する方法も考えられます」

コーチング思考を習慣化しているリーダー「それは素晴らしい提案です。ほかにもアイデアありますか?」

チームメンバーBさん「お客さまとの定期的な対話を強化するために、カスタマーサポート部門と連携する方法もあります。カスタマーサポート部門との連携は、アンケートを収集するのに役立つと思います」

コーチング思考を習慣化しているリーダー「ありがとうございます。それらのアイデアは素晴らしいです。ほかには、どんなものが考えられる?」

メンバー全員……。(思いつかずに下を向く)

コーチング思考を習慣化しているリーダーは、このような状況になっても焦らず対処します。きっとこのように切り出すかもしれません。

コーチング思考を習慣化しているリーダー「では、次のステップに行く前に、この新規プロジェクトのあるべき姿の話をします。そもそも、このプロジェクトの理想の姿は、どんなものだっけ?」

コーチング思考を習慣化しているリーダーは、自分の指示やアドバイスよりも、チームメンバーの成長やチームが目指している姿を共有することに重点を置きます。

コーチング思考を習慣化していないリーダーは、その課題や問題点にばかり目がいき、チーム全体の広い視野を育てることができません。結果、いつも最初から最後まで指示やアドバイスをしなければならず、そのようなリーダーのもとでは次のような意見が蔓延しがちです。

●リーダーがすべて解決してくれる。

●困ったことがあれば、リーダーに聞こう。

●リーダーに聞くのがいちばん楽だよね。

そのようなチームメンバーを知らず知らずに育成していきます。パターン1のチームリーダーのもとでは、他責の部下が育ちます。なぜなら、自分で考えるより教えてもらうほうが楽ですよね。残念ですが、人は楽なほうに流れていきます。

コーチング思考を習慣化しているリーダーのもとで育つ部下

では、パターン2のコーチング思考を習慣化しているリーダーのもとでは、どのようなチームメンバーが育つでしょうか?

●自分で考えられる。

●自分で考えたことを周囲と協力しながら進められる。

●自分で考えることは、とても楽しい。

このようなループを回していけます。コーチング思考を使用することで、会議でのチームメンバーの参加は積極的で創造的になり、チーム全体の目標設定の明確化や問題解決の視野を広げられます。メンバーは自分たちのアイデアを提案し、自分たちで解決策を見つけられるようになるでしょう。

コーチング思考のアプローチは、チームの自己責任感を高め、成果を向上させるのに役立ちます。チームメンバー間では、他責でなく自責の考えが醸成されていきます。チームの結束力も高まっていくことでしょう。そのようなチーム、あなたももちたくありませんか?

●まとめ

コーチング思考を会議の場でも活用しましょう。

尾澤 まりこ

合同会社ミライの芽 代表

※本記事は『1ON1に悩む管理職必須スキル コーチング思考』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

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