◆株を買わなくても増やせる時代
そもそもではあるが、金利が上昇する局面では株価は上がりづらい展開になるのがセオリーだ。「加えて、2026年のアメリカは中間選挙を控えています。トランプ大統領としてはこの中間選挙に勝利し、その先につなげたいはず。現状、足元ではニューヨーク市長に反トランプ派のマムダニ氏が当選するなど、共和党としては非常に厳しい戦いを強いられています。また各国に対する関税率の引き上げも、一度は大きく出ものの、思っていた以上に影響が大きかったために尻窄みになっていきました。中間選挙のことを考えると、2026年のトランプ大統領は強硬策に出られないと見ています。そのぶん株価や為替は、2025年よりも落ち着く傾向にあると予測しています」
為替も円安から円高へ、株価も上がりづらい展開ではどうすればいいのか。深野氏は「株でリスクを取らなくても債券でお金は増やせる」と言い切る。
「投資の神様と言われるウォーレン・バフェットも直近では株ではなく米国債券を買っていると報じられています。今は無理して株を買う展開ではなく、債券なども上手く使ってチャンスを待つ展開と言えるでしょう」
日本でも金利がある世界になった以上は、そこに合わせて投資の戦略も考えていくべき。金利と株式投資、債券の関係性などを今一度見直してみると面白いはずだ。
<構成/上野智(まてい社)>
【深野康彦】
ファイナンシャルリサーチ代表。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。その後、1996年に独立し、現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2社目の起業。FP業界歴35年(2024年10月現在)を誇り、そのキャリアを通じて日本経済の浮沈を見守ってきた。メディア出演やセミナーを通じて、資産運用や住宅ローン、生命保険、税金、年金など幅広く「お金の知識」を発信している。著書『金利で損しない方法、教えてください!人気FPが教える金利上昇時代の「お金の新ルール」』

