世界で活躍する女子プロゴルファーがゴルフブームを牽引
日本の女子プロゴルファーの海外での活躍が止まりません。7月31日から8月3日にかけて開催された、女子の「AIGオープン（全英女子）」を山下美夢有選手が制覇して、日本人女子プロゴルファーとしては6人目、通算7勝目のメジャー制覇となりました。昨年はLPGA（米国女子ツアー）でのメジャー大会「アムンディ・エヴィアン選手権」で古江彩佳選手が優勝し、今年は、やはりメジャー大会の「シェブロン選手権」で西郷真央選手が勝ちました。通常のトーナメントも含めると今年、日本人選手はすでに6勝もしているのです。
世界ゴルフの殿堂入りを果たした岡本綾子さんはLPGAで17勝しましたが、残念ながらメジャーでは勝っていません。
どうしてそんなに日本の女子プロゴルファーは強くなったのでしょうか？ いろいろなことが考えられるのですが、一番説得力があるのは渋野日向子選手が2019年「全英女子オープン」で優勝したことなのではないでしょうか。彼女が勝ったことで多くの日本の選手が「私にもできるのではないか」と思いはじめたことがきっかけだと思います。
1990年代をピークに減少傾向にあった日本のゴルフ人口は、コロナ禍以降は3密を避けられるスポーツとして注目され、また女性や若者といった新しいプレーヤーが増加傾向にあります。屋外の緑豊かな広大なスペースでプレーするゴルフは、健康面からも人気となり、特に女性のゴルフ人口が増えました。またプレー料金が下がったことや、カジュアル化にもその原因を求めることができると思います。
9月29日は「marie claire open golf」が稲城市の「よみうりゴルフ倶楽部」で多くの協賛企業サポートのもと開催されます。すでに今回で3回目。すっかり定着した感があります。また10月には愛知県でも昨年に引き続き、2回目の「marie claire open golf in Aichi」が名門コースの「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」で開催されます。
1回目の開催時は、どれだけ応募者があるのか、あまり想像がつかなかったのですが、多数の応募があり、抽選で120名の方に参加していただきました。
もちろん会場となる「よみうりゴルフ倶楽部」にとっても女性だけのゴルフコンペで1日貸し切りというのは初めての経験だったそうです。不安な部分もあったそうですが、無事終えることができました。プレー後のパーティではゲスト（1回目はモデルで俳優の浦浜アリサさん、2回目はプロゴルファーの東尾理子さん）と私のトークショーも開催され、大いに盛り上がりました。
今回は元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんが、スペシャルゲストとしてトークイベントに参加してくれます。ラケットからクラブに持ち替え、今ゴルフに夢中だという杉山さん、どんなお話をしてくれるのでしょうか、楽しみです。
よくゴルフは生涯スポーツだと言われます。年齢に関係なく、約7km歩けて（乗用カートを使用の場合はそこまでは歩かないと思いますが）、クラブを振れる体力があれば誰でもできるのです。また多くのスポーツは相手（チームや個人）が必要ですが、ゴルフは自然（コース）が相手です。1人でもできますし、ハンディキャップというものがあるので、腕前の違う方とでもいっしょにプレーすることもできるのです。
最近ではゴルフ用具のメーカーだけでなく、多くのファッション・ブランドがゴルフウェアや小物類にも力を入れています。「RALPH LAUREN」「BOSS」「TOMMY HILFIGER」「GIORGIO ARMANI」などの海外ブランドも、女性ゴルファーたちにプレー以外の楽しみを提供しています。そういうことも女性ゴルファーの増加に拍車をかけているのかもしれません。
マリ・クレールTVがスタート
さて最後に大事なお知らせをひとつ。7月からBS日テレで『marie claire』 の視点から世界の代表的なメゾンやブランドの歴史、伝統や職人技を紹介する番組「marie claire TV」が始まりました。初回は「ルイ・ヴィトン」、2回目は9月14日に放映された「～CHAUMET 自然と歴史が織りなす美学～」でした。これからも続いていきますのでぜひご覧いただければと思います。
また弊誌ではこれから「marie claire open golf」だけでなく、読者の皆様により深く『marie claire』の世界を知っていただくための会員組織「le salon de marie claire（サロン ド マリ・クレール）」をスタートしました。ぜひご参加いただき、『marie claire』の世界を体験していただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
2025年9月25日
・プレーもおしゃれも全力で！ 「marie claire open golf 2024」開催リポート【前編】