年末年始にかけて夫婦で一緒に過ごす時間も多くなる。その時に「これってモラハラ?」と思う言動が目につかないとは限らない。2025年12月19日の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ系)はモラハラにつながりかねない気をつけたい夫婦の言動について専門家を交えて考えた。

内閣府調査で、DV相談の73%以上を占めるモラハラ
モラハラとは「パートナーから身体的暴力ではなく言葉や態度で心を傷つけられる精神的DV」。内閣府の調査でもDV相談プラスへの相談内容で、モラハラ(精神的DV)の相談が73.7%を占め、増加傾向にあるという。
モラハラやDVの被害者を20年支援してきたエープラス代表理事の吉祥眞佐緒さんによると「あなたがパートナーといていつもツラさを感じる関係性であればモラハラの可能性がある」という。
ゲストの坂下千里子さんは「結婚して一緒に住む前はそれぞれ別の家で暮らしているので、価値観の違いがあるのは仕方ない。夫がゴミ捨てをやってくれるんだけど、『ゴミを集めて玄関前に置いてくれたら下に持っていく』と言われ、やり続けていたら、ある日テレビで『奥さんにゴミを集めさせて自分はマンションの下に捨てに持って行くだけというのはモラハラだ』とやっていたので、夫に『これモラハラだって』と言ったら、次の日から自分でゴミを集めてくれるようになった」と明かした。
関係修復が出来ればモラハラではない
吉祥さんによると、モラハラにあてはまる具体的な例として、何を言っても長時間無視し続ける、人格を否定するような暴言を吐く、行動や服装など細かくチェックしたり指示したりするなどが挙げられる。吉祥さんは「夫婦のどちらかが常に我慢していたりツラい思いをしていたらモラハラと考える必要がある」と説明した。
MCの設楽統さんは「夫婦ゲンカとモラハラの違いって何ですか」と聞くと、それを見分けるポイントを吉祥さんは「最後、関係修復ができるかどうかだ」と話した。
坂下さんは「今の先生の話を聞いて安心しました。私たち夫婦は(先にあげた具体例に)どれも当てはまるので。ただ、最後に仲直りするので(モラハラじゃなくて)よかった」と胸をなでおろしていた。
カミさんの尻に敷かれてツラい、というのはモラハラじゃなくてただのワガママか。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)