
こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。今回は、インバウンドでも人気急上昇の京都の北部エリア、海に面した通称“海の京都”をご紹介します。土地勘がないと「京都に海ってあったっけ……?」と思うかもしれませんが、舟屋で知られる伊根(いね)や天橋立と聞けば、皆さんご存じのはず!
かくいう私も初訪問だったので、実際に目にした感想はというと「うわー! ホンモノだー!」と大興奮。やっぱり一度は、見に行かなきゃ! ぜひ今後の旅のご参考に♪
のびやかな気分になれる 伊根の舟屋散策

京都府、丹後半島の北東部に位置する伊根町の伊根浦地区には、約230軒の舟屋が建ち並んでいます。舟屋とは、海に面して建てられた家の1階が船着場になっている建物。昔は海辺には珍しくない建物だったそうで、日本各地に現存もしていますが、これだけ多くの舟屋が残っているのはここだけ。国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されています。
多くの舟屋は、現在でも住んでおられたり、お仕事で使われたりしている個人の私有地。インバウンドの観光客もたくさん見かけましたが、プライベートなエリアに立ち入ったりせず、良識を持って見て回りましょう。

そんな伊根町では、江戸時代中期、宝暦4年(1754)創業の老舗、向井酒造に立ち寄りました。舟屋を仕込み蔵として使ってはるそうで、日本で一番海に近く、日本で一番狭い酒蔵なのだとか。

向井酒造の名を全国に知らしめたのが、写真右の冷蔵庫左上の「伊根満開」。古代米(紫黒米)を配合した、赤い日本酒! ちなみに私は、写真左の冷蔵庫左下の伊根名物「さばへしこ」を購入しました。へしことは、青魚を塩漬けにし、さらに糠漬けにしたもの。

向井酒造のオリジナルグッズもかっこいい! 去年も丹後地方を取材しましたが、こちらにも丹後の名産品であるちりめんのトートバッグが並んでいました。
自分の目で見るからこそ実感できる! 天橋立はまさに絶景!

こちらも言わずと知れた観光名所、天橋立。見る場所によって眺めが変化するそうですが、今回は京都丹後鉄道・天橋立駅のある文殊(もんじゅ)地区側から眺めました。さまざまなメディアで目にする機会はありますが、実際に目にしてみると思った以上にスケールが大きい。一人で思わず「わー!」と声をあげてしまったほど。

このエリアには展望スポットの「天橋立ビューランド」があり、リフトとモノレールで上がることができます。もちろん「股のぞき」もしてきましたよ〜。いつか天橋立のなかも散策してみたいな〜。神社があるらしいです。

天橋立には、その絶景を楽しめる宿として皇室の方もお泊まりになったという高級旅館「玄妙庵(げんみょうあん)」があります。そちらの女将がプロデュースする「GENMYOAN CAFE」にも足を運んできました。

夏に開催されたあるイベントで女将に出会い、こちらのお菓子をいただいたのですが……私好み! 美味しい! 天橋立を訪れたら絶対寄ります! と宣言していたのですが、そのチャンスが思いのほか早く巡ってきて、念願叶っての訪問でした。
良質な材料を使い、パティシエの手で実直かつ丁寧に作られたお菓子は、余計なものの味が一切しません。それでいて、素朴ということはなくて、華やかなんです。お菓子好きの方はぜひお取り寄せを!

パウンドケーキも本当におすすめ。お料理教室のおやつにお持ちしたのですが、皆さんに喜んでいただいて、店名をメモっておられました。

ケーキも美味しそうだったのですが、時間の都合でスコーンとカフェオレをテイクアウト。今度訪れるときこそ、ゆっくりケーキを味わいたいです!

