30代後半・子育て中に始まった母の介護——10年間の在宅介護で私が心のお守りにしたもの

介護施設は、在宅介護を続けるための“心のお守り”だった

こうして私は、母が在宅で暮らせているうちから「いざというときにお願いできる場所」とそのための準備を整えてきました。

介護施設は、すぐに入るための場所ではなく、在宅介護を続けるための“心のお守り”のような存在だったのです。

けれど——

在宅介護を始めてから10年が過ぎた、ある日の出来事で状況は一変しました。

▶︎ 次回は、この日を境に私の介護がどう動き出したのかを綴ります。