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お荷物をお届けにあがりましたが、ご不在でした。→クリックで最悪の結末も!?…改めて確認したい「詐欺被害回避」の実践的なノウハウ【経済評論家が解説】

お荷物をお届けにあがりましたが、ご不在でした。→クリックで最悪の結末も!?…改めて確認したい「詐欺被害回避」の実践的なノウハウ【経済評論家が解説】

あわただしい年末は、どうしても判断力や注意力が鈍りがち。そんな折に気をつけたいのが詐欺被害です。被害者は高齢者ばかりではなく、若者、インテリだって他人事ではありません。年末年始、身ぐるみ剥がされてツラい思いをしないよう、詐欺被害を回避する注意点を見ていきましょう。経済評論家の塚崎公義氏が解説します。

詐欺に遭うのは高齢者とは限らない

詐欺の被害者というと、真っ先に高齢者が思い浮かびます。たしかに、平均すれば結構な老後資金を持っていますし、判断力が鈍っている人もいるので、詐欺師の狙い目なのでしょう。しかし、詐欺の被害は高齢者だけとは限りません。

若者は、平均すればそれほど金を持っていませんが、警戒心が薄い人が多いので、騙されやすいようです。自分や周囲に騙された経験をした人が少ないと、警戒心が育ちにくいのは仕方ないですが、気をつけてほしいものです。

余談ですが、若者のなかには軽い気持ちで「闇バイト」を引き受けて詐欺の加害者になる人がいるようですが、一生を棒に振ることにもなりかねませんから、絶対にやめましょう。詐欺の被害に遭うよりはるかに悲惨ですから。

詐欺に遭うのはボンヤリした人とは限りません。むしろ、自分に自信があって自尊心が強い人の方が危ないともいわれています。「さすがにお目が高い」「すでに十分ご理解いただいているとは思いますが」などといわれると、聞きたいことも恥ずかしくて聞けなくなるから…ということのようです。

当然ですが、儲けようとガツガツしている人の方が詐欺の被害に遭いやすいでしょう。詐欺師から接近しなくても、自分から儲け話を探して歩き回っているのですから。

「必ず儲かるよ」→「どうして自分で投資しないの?」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉があるように、世の中には必ず儲かる話などありません。儲けようとすればリスクをとる覚悟が必要です。万が一、絶対儲かる話があったとしても、プロたちが先に手をつけてしまうでしょうから、読者の目に届くとは思われません。読者が昼寝をしていたら虎子が通りかかった、などということはあり得ないのです。

つまり「絶対儲かる話」は「絶対損する詐欺案件」なのです。誰かが「絶対儲かる話」を読者に持ちかけてきたら、「どうして自分で投資しないのだろう?」と考えてみましょう。

筆者は「相手の立場で考える」という言葉が好きです。将棋等のときには、自分の好きな駒ではなく、相手が困りそうな手を打つ、といった具合です。就活生なら、採用担当者がどんな学生をほしがっているのかを考え、原稿執筆者ならば読者がどんな原稿を読みたがっているのかを考える、というわけです。

本件に関していえば、「もし自分が絶対儲かる商品を持っていたら、見知らぬ人に譲ってあげるだろうか?」と考えてみるのです。そうすれば、目の前にいる人が詐欺師である可能性が高い、と気付けるでしょう。

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