
月刊誌『大人のおしゃれ手帖』の読者組織「ミモザ会」の公式ブロガーによる『ミモザ会ブログ』。
今回は、食のトレーナー、原田マチ子さんによる、更年期の女性の健康を考えた「応援めし」をお届けします。
こんにちは。
食のトレーナー、原田マチ子です。
50代、更年期世代のカラダを整え、元気にする「応援めし」。
今回は、感染症に負けない体をつくる、免疫力をサポートするレシピをご紹介します。
空気が乾燥し、インフルエンザなどの感染症が流行しやすい季節。
更年期世代はホルモンバランスの変化で免疫力が低下しやすい時期でもあります。
食の力で元気に冬を乗り切るためのレシピを考えてみました。
なぜ現代人は感染症に弱い?
私たちの生活は、昔よりも衛生的で必要な栄養もしっかり摂れる環境にあるにもかかわらず、ウイルスや細菌にとても弱くなったといわれています。
東京医科歯科大学 名誉教授の藤田紘一郎先生は著書のなかで「免疫が落ちてきたことで感染症が顕在化している。手洗いやうがいだけで解決するのは難しい」と指摘しています。
日本人は清潔を重視するあまり、常在菌を排除してしまっている。感染症予防のために衛生面を強化する一方で、私たちの体に必要な菌も減ってしまっているというのです。例えば、公園からは砂場が減っていることも、衛生面が理由のひとつだそうです。自然界に存在する菌に触れる機会が減ることで、免疫の土台が弱くなっている可能性が。
腸内環境を整えて免疫力を上げよう!
腸は最大の免疫の要といわれています。小腸や大腸の粘膜には「腸管免疫」という免疫システムがあり、全身の免疫細胞の約70%が腸に存在するといわれています。
また、腸には数百〜数千種類もの腸内細菌が住んでおり、それぞれがバランスをとりながら免疫の働きを助けています。腸内環境が整っていると免疫細胞の働きがスムーズになり、ウイルスや細菌への抵抗力も高まります。逆に、ストレスや不規則な食生活、睡眠不足などが続くと、腸内バランスが乱れ、免疫力が低下しやすく、体調を崩しやすくなります。毎日の食事や生活習慣で腸を整えることは、健康を守るうえでとても大切です。
腸を元気に保つには、発酵食品で良い菌をとり入れ、食物繊維やオリゴ糖で腸内細菌のエサを補い、細菌が喜ぶ環境を整えることが大切です。

