◆伊藤ゆず「積極的な性格ではないけど、ここで変われたら」

伊藤:個人的には、結構ほんわかした子たちが集まったなという印象です。でも自分を持っているというか、内に秘めた気持ちは強いと思っているので、各々が自分を出せる期間になったらいいなと思ってます。
――7枚目の雲組のまとめ役を伊藤さんが担っているという話を聞きました。
伊藤:選抜発表があった日に雲組だけで集まって話をしたときに、スタッフの方から「7thシングル雲組のリーダーをしてもらいたい」というふうに言っていただきました。ただ、その話がある前から菜那ちゃんと稀未ちゃんが青空組に移動して、その役割を自分がやりたいと思っていたので。そんなに積極的な性格ではないんですけど、ここで変われたらいいなと思ったんです。
――メンバーから“ゆず姉”って呼ばれてるんですよね?
伊藤:人によるんですけどね(笑)。初期の頃に持永真奈ちゃんと安納蒼衣ちゃんから「ゆず姉って呼んでいい?」って聞かれて、そこから呼ばれるようになりました。
――実際にご兄弟はいらっしゃるんですか?
伊藤:いないです。ひとりっ子だから妹や弟がほしいなと思っていたので、今の環境はすごく嬉しいですね。
――工藤さんが伊藤さんの肩に寄りかかるようなシーンなど、雲組の関係性がMVからも感じとれそうですね。
伊藤:普段の雰囲気があのままで、それを汲み取って入れてくれたのかなって。唯愛ちゃんも素の感じで楽しんでいた気がします。
◆「自分なんか」をなくしていきたい
――「カイロに月」の魅力は?伊藤:今までキャッチーで元気な曲っていうのが雲組楽曲では続いていたので、初めての冬の楽曲で、その世界観に合ったMVだなと思います。ダンスシーンでは歌詞とリンクしているしなやかさ。1サビとラストのサビは同じダンスのように見えて、少しずつ変化している振り付けや表情にも注目してもらいたいです。
――萩原さんから聞いたのですが、伊藤さんが新体制の雲組のいちゃつき相手になってるとか。
伊藤:そうなんですよ。今まで長谷川稀未ちゃんがその役だったんですけど、7枚目シングルで離れちゃったので、私に抱きついてきて「稀未ちゃん! あ、間違っちゃった~」とかふざけて言ってきたりします(笑)

伊藤:もっと素直に意見してほしいなって。今までは「自分なんか」と思って勇気が出なかった子が私以外にもいたと思うから、もっとラフに話してもらえるような環境を作れたらいいなと思います。
――まずは、ゆず姉の胸に飛び込んで来いと。
伊藤:そうですね(笑)
◆持永真奈「卒業を実感し始めていて寂しい」

持永:発表してから少し時間は経ったんですけど、卒業することを実感し始めていて寂しくなっています。私の好きなこと、得意とすることが歌とダンスなので、雲組だと定期公演があってファンの方と身近にお会いできますし、パフォーマンスも届けられるのが嬉しいですね。ワクワクした気持ちで頑張ってます。
――ブログでも触れられていましたけど、卒業を発表したから雲組に移動してきたわけじゃないと仰っていましたね。
持永:そうですね。そこはスタッフの方が考えてくださったのかなと思いました。もちろん、青空組にいたときに十分にアピールができなかったこともあって、それは反省点として持っているんですけど、最後は雲組でパフォーマンスできることを嬉しく思っています。
――持永さんが今回の雲組に参加するときに掛けてもらった言葉は覚えてますか?
持永:青空組のときもダンスのことを聞いてくれるメンバーが多かったんですけど、雲組に来てからも頼りにしてくれるような言葉をくれたのが嬉しかったですね。3枚目シングル「スペアのない恋」で雲組にいたときもそうなんですけど、青空組とは違う空気感があって、みんなで助け合って絆を深める意識は強いかもしれない。今回久しぶりに帰ってきて、ほっとしたところもあります。
◆高校時代は「とにかくアルバイト」授業中は…
――高校生の頃はどんな学生生活を送っていました?持永:とにかくアルバイトを頑張ってました。ファストフード店とか和菓子屋とかカラオケ屋とか綿菓子の専門店とか、数えきれないぐらいやってました。部活も軽音部とダンス部に所属してたので、部活とバイトで大変でしたね。
――そうなると、授業中は?
持永:寝てしまうこともありましたね(笑)
――撮影中に印象に残ったことはありますか。
持永:英語の授業を受けている教室のシーンを撮っていて、監督さんから「ノートに書き写しながらでもいいよ」って言われたんですけど、猫ちゃんの絵を描いてました(笑)

持永:ダンスもですし、教室シーンが今までよりもリアルな雰囲気だと思います。個人的にはMVのなかで、3種類の衣装(制服・私服・シングル衣装)を着るのが初めてだと思うので、それがどう合わさっているのかも楽しんでいただきたいです。あとは、今年で22歳なんですけど……、髪型はツインテールの希望を出しまして。アイドルっぽい私を見てもらいたいです!
――たしかに制服でツインテールはプライベートだと……。
持永:絶対にできない、完全にコスプレになっちゃう(笑)。今回は制服も私が学生時代に着ていたカーディガンと似てたりするんですよ。懐かしい気持ちになりました。
【僕が見たかった青空】
2023年6月15日に結成したアイドルグループ、通称は「僕青」。7枚目シングル「あれはフェアリー」が発売中。僕が見たかった青空の2025年を締め括るワンマンライブ「BOKUAO青春納め2025」が12月28日(日)に東京・TACHIKAWA STAGE GARDENで開催決定。最新情報は公式HPをチェック
<取材・文/吉岡 俊 撮影/星 亘(扶桑社)>
―[あの日夢見た雲組]―

