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「お前らみたいな仕事には、ろくなやつがいない」特殊清掃業者が明かす、偏見や誹謗中傷に対する苦悩

「お前らみたいな仕事には、ろくなやつがいない」特殊清掃業者が明かす、偏見や誹謗中傷に対する苦悩

◆特殊清掃業者に対する悪いイメージを払拭するために…

修了証
世界基準のサービスを提供するべく、研修に参加(画像提供:ブルークリーン)
そもそも、なぜYouTubeやメディア出演を積極的に行うようになったのか。過去には特殊清掃業者はひどい偏見を持たれていた。

「特殊清掃は死体洗いみたいな感じで“反社会勢力や社会不適合者がやる仕事”という偏見を持たれている時期もありました。アングラな仕事で闇バイトの一環みたいな捉え方をされたこともあります。

特殊清掃は衛生環境が悪化してるところに入っていって消毒、消臭するという危険な仕事です。リスクを抱えて仕事をしてくれている仲間達を悪く言われるのは心外です。

なので、YouTubeを始めたり、メディアに出たりして、特殊清掃という仕事はどういうものなのかを伝える活動をしていくことに決めたんです。絶対にイメージを変えてやると思いました」

YouTubeを始めた後もコメントで誹謗中傷をされることは何度もあった。

「僕は片目にあざがあるんですけど、『孤独死現場を特殊清掃する前に自分の目のあざを特殊清掃しろ』って書かれたこともありましたね。でもそのコメントはちょっと面白いなと思って笑ってしまいました。この目は昔から自分でも結構自虐ネタとして使ったりしてるんで。他人に言われても何も思わないというか。でも誹謗中傷の中でも仕事そのものに対する否定は悲しくなりますね。『なんでこんな仕事やってるの?』と言われたときは少しこたえました。“こんな”という部分が引っかかって……」

特殊清掃の悪いイメージを変えるには、小さなことからコツコツやることが大事だという。

「SNSを使って特殊清掃はこういう世界なんだよ、こんな人たちが働いているんだよ、ということを周知させようとがんばりました。
現場でもお客さんに対して“悪い人がやる仕事”という誤解を解くために、一件一件しっかりと誠意を持って対応しました。また、Webサイトもきちんとプロにお願いして作ってもらい、会社として資本金を用意して、売り上げを立てて納税する、より社会に還元できる企業になることを目指して励んでおります。

完全にクリーンな会社を目指し、ここまで突き進んできました。僕は少なくとも、特殊清掃の仕事は専門職で技術職だというプライドを持って仕事に取り組んでいます。ですが、まだ偏見を持たれてる方も多いので、これからもまだまだイメージ戦略に伸び代があると思っています」

<取材・文/山崎尚哉>

【特殊清掃王すーさん】
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
配信元: 日刊SPA!

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