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高市政権幹部の「核兵器保有が必要」発言は何が問題なのか。「非核三原則」をわかりやすく解説

高市政権幹部の「核兵器保有が必要」発言は何が問題なのか。「非核三原則」をわかりやすく解説

◆沖縄返還時に交わされた密約

首相官邸に入る高市早苗首相=12月18日午前
「核必要発言」が飛び出した18日、首相官邸に入る高市早苗首相 (C)産経新聞社
 一番有名なのは、沖縄返還時の密約でしょう。

 1969年、佐藤栄作首相とニクソン大統領(当時)による沖縄返還交渉にて、「有事の際には沖縄への核兵器再持ち込みを認める」とする密約が結ばれていたことが、米国公文書から明らかになっています。

「持ち込ませず」に思いっきり反しているこの密約は、「非核三原則を裏切る行為」として後世になって猛烈な批判の対象となりました。

 このように、日本と核兵器との関係には、かなり微妙なものがあります。

 核兵器を持たずとも平和を希求する立場を取りながら、実は様々な国際事情によってなのか、一部密約が交わされるなど、グレーな部分とも付き合ってきたわけです。

 ですが、ハッキリと「核武装の必要性」が説かれるような状況になることはないだろうと考えていました。

 少なくとも、戦後80年の節目を迎えた2025年に、まさか私が生きている間に、核武装の話題が多少なりとも出てくるとは、全く予想できませんでした。

 オフレコの非公式取材で漏れ出た発言といいますから、全く公式見解ではないのは確実ですが、こういう発言が出てきたこと自体が、空気の変化を感じさせるものとなっています。

 今後、どのような対応がとられるのか。目を離せない状況が続きます。

<文/布施川天馬>

―[貧困東大生・布施川天馬]―

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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