いつまでも輝く女性に ranune
140円の入場料支払いで「なんだそれ、ふざけんじゃねえ!」と逆ギレ。現役鉄道員が明かす「理不尽な利用客」の実態――大反響セレクション

140円の入場料支払いで「なんだそれ、ふざけんじゃねえ!」と逆ギレ。現役鉄道員が明かす「理不尽な利用客」の実態――大反響セレクション

◆使命感に支えられている

カスハラに限らず、乗務員や駅員は何かと苦労の多い仕事でもある。会社にもよるが、新卒で入社した場合の初任給は平均20万前後で、手取りにすると10数万。土日に関係なく出勤が発生し、勤務上の拘束時間も長い。「今の会社に入ってから、辞める人を何人も見てきました」とKさんは話す。自身は、仕事を辞めようと思ったことはないのだろうか。

「大多数の方にとって、電車とは時刻通りに発車するもので、ダイヤがちょっとでも乱れると皆さん過敏になってしまう。心理的負担を感じることは日々山のようにありますが、『辞めたい』まではないかもしれません。
何だかんだ言っても、私たちがいないことには鉄道は動かないので、使命感に支えられている部分が大きいです。数として少数ではありますが、中にはこちらが戸惑うぐらいの感謝を向けられることもあります。それはやはり嬉しいし、仕事を頑張ろうという気持ちになりますね」

過酷な面も大きい鉄道の仕事だが、乗務員の「やりがい」は顧客の態度一つで変わってくることは忘れずにいたいものだ。

<鉄道員Kさん>
20代の現役鉄道員。大学卒業後に、西日本の鉄道会社で乗務員として数年勤務した後、関東の鉄道会社に転職。鉄道員としての日常について、自身のnoteで発信中。

【松岡瑛理】
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部で編集・ライター。 Xアカウント: @osomatu_san
配信元: 日刊SPA!

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