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国際霊柩送還士とは?海外で亡くなった人は「魂と一緒に帰ってくる」

国際霊柩送還士とは?海外で亡くなった人は「魂と一緒に帰ってくる」

「国際霊柩送還」という言葉を聞いたことはありますか。海外で亡くなった日本人の遺体を日本の遺族のもとに連れ帰る仕事のこと。世界各国からの遺体と遺族に寄り添い続ける木村利惠さんに、人の死に向き合うことについて伺いました。

木村利惠(きむら・りえ)さんのプロフィール

国際霊柩送還士。1961(昭和36)年東京都生まれ。勤務先の葬儀社で国際霊柩送還業を学び、2003年独立。日本初の民間による国際霊柩送還専門会社となるアムズコーポレーション(現エアハース・インターナショナル)を設立し、代表取締役社長に就任。同社は06年からFIAT-IFTA(国際葬儀連盟)に加盟、年間平均250体ほどの遺体・遺骨の送還に携わっている。その活躍ぶりは12年にノンフィクション『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(佐々涼子著、集英社刊)として出版され、開高健ノンフィクション賞を受賞。ドラマ化もされた。

「国際霊柩送還」の仕事とは?

「国際霊柩送還」という言葉は、私たちが会社を設立したときにつくった言葉です。海外で亡くなった日本人のご遺体やご遺骨を日本に連れ帰ったり、日本で亡くなった外国人のご遺体やご遺骨を故国に送り届ける仕事を専門にしています。

国内でも人が亡くなると、さまざまな手続きが発生しますが、海外で亡くなればもっと煩雑な手続きが――国際間のことなので、相手国の警察や葬儀社、日本領事館との間におびただしい書類や細かな連絡が発生するのです。

私たちは、長年かけて築いてきたネットワークを使って、各国の専門家たちと連携を取りながら、亡くなった方を故国へ連れて帰るまでをサポートする。そういう仕事をしています。

配信元: HALMEK up

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