がんばってきたのに満たされない…先延ばしの正体
ナナさんの人生を読んでどう思いましたか?
中年期にこのように「これでよかったのかしら」と立ち止まって悩む人は大勢います。ナナさんのように周りのためにがんばってきた人が何を先延ばししてきたというのでしょう。
こんなにがんばってきたのに、報われず、変化に取り残された気持ちになり、親の死を目の当たりにして「自分はこの人生で一体何をしたいのだろう」と考えてしまったのです。
ナナさんは自己犠牲をしすぎて、自分の本当にしたいことに焦点を当てて考えて、行動することを先延ばししてきたのかもしれません。
もっと言えば、自分の人生を生きることを先延ばししていたのです。ナナさんには、自己犠牲の傾向があるようでしたので、このチェックリストを見てもらいました。
あなたはいくつ当てはまる?“自己犠牲チェックリスト”
□高価な贈り物をもらうと、自分にはもったいないとソワソワする
□人によくしてもらうと、「ありがとう」よりも「申し訳ない」という気持ちが先に出る
□自分が損をしたり、悪者になったりすることでその場がおさまるのなら、喜んでそうしたい
□目の前の相手が不機嫌だと、無理をしてでも相手の機嫌をよくすることに尽力する
□誰かと一緒に行動するときには、行き先や食べる物などを相手の好みに合わせたい
□自分が損をしても相手に尽くしたい
□自分にお金をかけるのはためらいがあるが、人へのプレゼントやおごりには抵抗がない
□時々、人付き合いがしんどくて、どうでもよくなる
□世の中の人は、自分よりももっと勝手でわがままに生きているように見える
□自分がどんな気持ちかよりも、相手の機嫌のほうに目がいく
ナナさんは、ほとんどすべてが当てはまりました。

