40代半ばから更年期のだるさや強い眠気が悪化し、サプリだけでは限界を感じた筆者が、婦人科を受診して保険適用のプラセンタ注射を始めた体験談。睡眠や気持ちにどんな変化があったのか、メリットと注意点を含めてリアルに綴ります。
更年期は悪化の一途……ついに仕事への影響も心配に
前編の「サプリ編」で書いた通り、更年期対策として、ここ数年はサプリに頼っていた状態でした。「エクオール」に始まり、「命の母」や「命の母メグリビ」など、気になるものはひと通り試してきたと思います。
ただ、あるときから、「サプリだけではもう限界かもしれない」と感じるようになりました。
去年までは「ちょっとだるいかな」程度だったのが、今年はその“ちょいだる”が“本気だるさ”にレベルアップ。休みの日はほとんど横になって過ごしてしまう日も出てきて、症状は年々悪化していくような感覚でした。
朝起きた瞬間からすでにだるい。やる気が起きない。それに加えて、昼間の強い眠気。40代半ばを過ぎたあたりからは、年単位ではなく“月単位”でつらさが増していくような印象でした。
日中の眠気があまりにひどく、仕事中に意識が飛びそうになることもあり、「このままだと本当に仕事に支障が出てしまう」と危機感を覚えるようになりました。

そんなとき、美容医療ライターとして活躍している知人と食事をする機会がありました。更年期対策としていろいろなサプリを試している話をしたところ、彼女から返ってきたのはこんな言葉でした。
「とはいえ、サプリはあくまでサプリだよね。私はプラセンタ注射をしているよ。更年期と診断されて、保険が適用されれば、私が通っているところは1回500円(税抜)で受けられるの」
それまで、プラセンタ注射は「美容目的の高額な治療」というイメージしかなく、「自分には縁がない」と思い込んでいました。それが「え、ワンコインで受けられるの?」と一気に現実的な選択肢として目の前に現れた瞬間でした。
興味を持ったら一度は試してみたくなる性格の私。「これはやってみる価値があるかもしれない」と思い、自宅近くで保険適用のプラセンタ注射を行っているクリニックを探してみることにしました。すると、自宅から自転車で10分ほどの一般的な内科クリニックで、更年期を対象としたプラセンタ注射を行っていることがわかったのです。
「更年期」と診断されれば保険適用になる場合も

「いざプラセンタ注射!」と意気込んで出掛けたのですが、まずは医師 の診察が必要とのこと。そうですよね。知人も「更年期と診断されれば」と言っていました。
私が訪ねたクリニックの医師は女性で同性ということもあり、今まで試してきたサプリのことや、今のつらい症状、日常生活で困っていることなどを、遠慮せずに話すことができました。誰にも打ち明けられずにいたモヤモヤを聞いてもらえただけでも、かなり気持ちが軽くなったのを覚えています。
診察の結果、「更年期症状」と診断されました。ただ、更年期だと思っていても、実は別の病気が隠れているケースもあるとのことで、念のため血液検査もすすめられ、そちらも受けることにしました。
後日、血液検査の結果も「更年期」とのことで、大きな病気は見つかりませんでした。そこで、更年期対策としての一つの方法として、「プラセンタ注射」を提案されました。
私が通っているクリニックでは、保険適用の範囲で「1か月に14回まで」との説明があり、思っていたより回数が多いことに驚きました。「そんなに打って大丈夫なんですか?」と聞いたところ、「そのくらいの頻度のほうが効果を感じやすい方が多いですよ」とのこと。
とはいえ、仕事や予定もありますし、週に何度も通うのは現実的ではありません。そこで、まずは自分のペースを最優先し、週1回からスタートすることにしました。

