戸建てのスケルトンリフォーム費用はいくら？建て替えとの違い・費用を抑える方法も解説

3. スケルトンリフォームと建て替えの比較費用

リフォームか、建て替えかで悩んだときには、それぞれの費用も比べながら検討してみてください。30坪の家をリフォーム、または建て替えるときの費用目安は以下のとおりです。

スケルトンリフォーム	1,350～1,800万円
建て替え	2,670～2,760万円

建て替えは解体・基礎工事が必要な分、費用が高くなります。
ただし、1章で説明したように『無筋基礎』や『石場建て』の家だと修繕費が高くなることが多いので、場合によっては建て替えたほうが結果的に費用を抑えられるかもしれません。
スケルトンリフォームと建て替えで悩んだときには、将来的なトータルコストも含めてどちらにするかを考えましょう。

(参考)スケルトンリフォームvs建て替えの費用以外の比較ポイント

スケルトンリフォームと建て替えを比べた時、費用以外にも検討ポイントはあります。

［1］間取りプランの自由度は建て替えが上

スケルトンリフォームでは構造上、壊せない柱や梁が出てくるため、間取り変更ができるといっても制限が出たり、空間にポツンと柱が残ったりします。
完全な自由設計を望むなら、建て替えをおすすめします。

［2］建て替えの方が建物の寿命は延びる

スケルトンリフォームで損傷部分をすべて修繕した場合の住宅寿命は、30〜40年ほど。一方、建て替えると60〜70年、長期優良住宅なら100年以上はもつといわれています。
ただし、自分たちが暮らす期間を考えれば、リフォームでも十分なことがほとんどです。

リフォームか建て替えか？どちらがいいか徹底比較｜費用・寿命・工事制限など

［3］税金・補助金の扱いの違い

住宅の省エネ性能を高めるなら、リフォーム・建て替えのどちらも補助金が利用できます。ただし、リフォームと建て替えでは補助額が異なることが多く、建て替えのほうが補助額が大きいのが一般的です。しかし、建て替えはその分建築費用が高くなり、建物の資産価値が高くなることで、固定資産税も上がる可能性があります。

4.【事例で見る】スケルトンリフォームの実際の費用と工事内容

ここまでスケルトンリフォームの費用面を説明してきましたが、実際に工事をした方がどのくらいの費用をかけたのかも気になるところです。
ここからは、リフォーム事例を紹介します。

4-1.内部スケルトンリフォームで店舗兼住宅を実現【1,850万円】

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費用	1,850万円
工期	約4か月

築年数が経ち、外観・内観ともに劣化が進んでいた戸建住宅を、店舗兼住宅へとスケルトンリフォームした事例です。外壁・柱・屋根だけを残す、内部スケルトンでの施工です。

店舗部分と住居部分をきちんと分けて、プライベート空間をしっかり確保。1階が飲食店、2階が居住スペースになっています。元々住宅だったとは思えない、おしゃれな自宅ショットバーが完成しました。

出典：https://www.artreform.com/example/2897/

4-2.スケルトンリフォームで新築同然の住まいへ【1,995万円】

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費用	1,995万円
工期	約4.5か月
築年数	30年
施工面積	118㎡

築30年経った住宅を、スケルトンリフォームした事例です。
和室をなくしてLDKを広げたり、和室を洋室へと変えたりと、躯体はいかしつつ部屋の内装を一新。昔ながらのキッチンは、使い勝手のよいシステムキッチンへと入れ替えました。

さらに外壁と屋根も下地からしっかりと修繕し、軽量な屋根へと葺き替えて耐震性もUP。内外装をすべて交換し、現代のライフスタイルを反映した新築同様の住まいが完成しました。

出典：https://www.8044.co.jp/gallery/411

4-3.2階建てから平屋へ大改造【2,400万円】

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費用	2,400万円
工期	約4か月
築年数	30年
施工面積	133㎡

築30年で空き家になっていた実家を、スケルトンリフォームした事例です。
空き家になっていた期間が長く劣化が進んでいたため、基礎からしっかり修繕・補強し、耐震性も高める工事を行いました。その際に2階部分は減築し、平屋へと改装。
それに伴い、間取りも見直しました。

和室だった部屋はすべて洋室化してLDKを広げたり、キッチンを移動させて対面式に変えたりと、現代のライフスタイルを反映しつつ、ワンフロアでの生活ができるように配置変更がされています。見た目も中身もすっかりと変わり、建て替えたかのように感じるリフォームになりました。

出典：https://www.8044.co.jp/gallery/1012

4-4.耐震・断熱にもこだわったフルスケルトン工事【2,975万円】

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費用	2,975万円
工期	117日
築年数	40年

築40年の戸建住宅を、内外部スケルトンリフォームした事例です。
1階、2階ともに大幅に間取りを変更し、部屋配置から大きさまですべて一新。さらに高性能断熱材の充填や高断熱窓を採用するなど、住宅の断熱性を高める施工もしっかり行いました。

外観デザインや水まわり設備にも高性能で新しいものを選ぶなど、家全体のデザイン性と機能性の両方に、施主さまの希望が反映されています。
費用は3章で説明した目安よりも高くなっていますが、まるで新築のような、こだわりの住まいが完成しました。

出典：https://www.k-yamaken.com/case/skeleton-renovation-kodate-renovate-6537/