◆相方に解散を切り出した理由

山下:週に1本しか働かないのは社会人として成立してないって思って、別の仕事をしようと思って相方の渡辺に「俺辞めるわ」と解散を切り出しました。
――お笑いも辞めるつもりだったんですか?
山下:芸人は辞めるつもりでしたが、お笑いには関わりたかったんですよ。それなら吉本のマネージャーになったらええやんって思ったんですけど、そのことをチーフマネージャーに相談したら「お前にできるわけないやろ!」と一蹴されました(笑)。
――軽い気持ちでやるな! と(笑)。
山下:僕のことをよく知ってるから適性がないのをわかってたんでしょうね(笑)。
◆マネージャーになったはずが……
――1回目のジャリズム解散後はどのように過ごされていたんですか?山下:解散後はナインティナインの矢部さんのお兄さんが経営していた芸能事務所でマネージャーとして働いていました。
でもこっそり芸人としての仕事も続けてて、「外回り行ってきまーす」って会社に言ってルミネtheよしもとでSPコメディに出たりしてましたね。
――えっ、それって大丈夫だったんですか?
山下:もちろんバレまして(笑)、「マネージャー業か芸人か、どちらか一つにしてくれ」と。当時は芸人の稼ぎだけでは生活できなかったので、「じゃあ芸人辞めます」と会社に伝えました。
――生きていくために芸人を引退するつもりだったんですね。
山下:そうなんです。でも、僕が芸人を辞めると言ったのが回り回って渡辺に届いたらしくて、「辞めるくらいならもう一回やらへんか」と渡辺から引き止められて再結成することになりました。

