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「BEAMS CULTUART TAKANAWA」。東京の新しい街で、カルチャーを“ディグ”る時間|11:00@高輪ゲートウェイシティ

「BEAMS CULTUART TAKANAWA」。東京の新しい街で、カルチャーを“ディグ”る時間|11:00@高輪ゲートウェイシティ

午前11時、高輪ゲートウェイシティ。
正午を目前に陽光は随分高くなってきたが、ランチにはまだ少し早い午前中のスキマ時間。DJブースから流れる音を聴きながら中古レコードやモダンアートをディグり、雑誌やヴィンテージブックを読み耽ることができるカルチャーの交差点が、あらゆる世代の未知の知を刺激する。

ビームスが今、カルチャーを発信するワケ

新しい服を探しにビームスに向かう、いまだ見ぬ自分の姿に心弾ませて。その感覚の延長線上で、日常を楽しくする何かとの出会いを提供する「ビームス カルチャート 高輪」には、良い意味で予想を裏切る非日常的発見がある。

それにしてもなぜ、ビームスはここ高輪ゲートウェイシティで新しい試みをスタートさせたのだろう。

ショップのコンセプトは、“カルチャーへのエントリースペース”。できたばかりの高輪ゲートウェイシティの中でも異色な、ビームスにとっても新たな挑戦の場所だという。

創業時からライフスタイルを提案するビームスのDNAには、ファッションだけじゃなく音楽やアートなど多くのカルチャーが混ざり合っている。

これまでも「ビームス レコーズ」や「bPrビームス」をはじめ、カルチャーやコンテンツ系レーベルを立ち上げているビームス。その総本山的なお店となるビームス カルチャート 高輪は、ともすると敷居が高く見られがちなカルチャーやアートを、等身大のリアルな目線で素直に提案する。

大人や若者といった年齢層で入り口を狭めることなく、訪れる人の趣味嗜好の深度を意識した商品やイベントを展開。

現代アート、グラフィックデザイン、音楽、飲食など、豊かな毎日のための大切なパーツ、カルチャーの一部分としてファッションを捉えるビームスならではのアイデアに、期待は高まるばかりだ。

高輪に生まれた新しい場所、新しい価値

「オープン当初はジャンルごとに区分けして商品を並べていましたが、お客様の動向を見ながら試行錯誤を重ね、今はある程度の相関性を意識しながら、あえて“ごちゃ混ぜ”。ちょっとカオスな雰囲気の方が、お客様にも新しい気付きを楽しんでいただけるかと思うんです」とサブショップマネージャーの小澤 梓さんが話してくれた通り、すっきりとした店内を賑やかなアイテムが埋め尽くす。

まず目に入るのが、エントランスをくぐってすぐのレコードボックス。そこには懐かしのヴァイナル盤……ではなく、国内外のイラストレーターやアート作家が手掛けた作品が、まるでレコードのように陳列されている。

「イラストだったり、プリントや切り絵だったり。一点ごとに異なるアート作品を、まるでレコードをディグるように気軽に探して楽しんでください」と小澤さん。

クリエイターを起点に多彩な取り組みを行う「ロッテンドーナツ」の主要プロジェクト“ART Digging”は、直感でアートを選ぶ“ジャケ買い”の新しい形。その東京エリア初となる常設場所が、ニューショップのひとつの目玉となっている。

東京カルチャーの最旬系としては、一風変わったマグも必見だ。「ポリゴンカップ」と名付けられた作品は、品川区・大井町にある話題の陶芸教室「P&A pottery class」によるもの。

バーチャルろくろという特殊な機材を用いて生み出された未来的な造形と、温かみと優しさのある色合いの融合は唯一無二。小澤さんは「ギフトにもおすすめ!」と太鼓判を押す。

ほか、ビームス初となる中古レコードの販売、完全予約制の書店「ハイブリッジブックス」がキュレートするブックコーナーなど、見どころは盛りだくさん。

まるでカルチャーの遊園地へと潜り込んだような楽しさに、時間が経つのを忘れてしまいそう。友人と約束していたランチの時間を逃さないようにだけ、ご注意を。

配信元: Harumari TOKYO

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