
民泊ビジネスにおいて最も重要になるのが立地ですが、その点で集客を見込みやすいのが「リゾート地」です。とくに首都圏近郊でのリゾート民泊であれば、インバウンドに限らず日本人ゲストも訪れることが考えられるため、通常の民泊よりも大きな収益が見込めるでしょう。民泊ビジネスでも人気の軽井沢、箱根、山中湖などのエリアは、どんな強みがあるのでしょうか。本記事では、辻哲哉氏の著書『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社)より、リゾート民泊のメリットについて、実際の物件の収益例を交えて詳しく解説します。
首都圏近郊リゾート地で「民泊ビジネス」おすすめエリア
民泊ビジネスにおすすめは東京23区ですが、同様にリゾート地も狙い目です。とくにインバウンドで人気の京都、日本人にも人気の高い沖縄、それに首都圏近郊がおすすめのエリアになります。そのなかでも首都圏近郊のリゾート地を紹介します。
- 軽井沢
- 熱海
- 箱根
- 山中湖・河口湖
インバウンドに限らず、日本人ゲストも訪れるリゾートとして、上記は不動の人気を誇ります。
- 千葉九十九里
- 白馬
また、不動のエリアに次いで上記も人気です。
民泊ビジネスで最も推奨されるのは、この「リゾート民泊」になります。特筆すべきことは、リゾート民泊はコロナ禍でもその影響を受けず活況だったことです。当社の管理物件でも当時、1軒も赤字になりませんでした。
三密を避け、ソーシャルディスタンスを心掛ける、そのためにリゾート地でのワーケーションも流行っていましたが、主体は富裕層が週末、BBQなどで訪れたことです。
例えば、週末(金土日)の連泊で2泊14万円(1泊7万円)、4週連続で埋まったので、1カ月で56万円の収入があり、30万円くらいの粗利益が稼げました。また、軽井沢は2024年の夏1カ月で180万円の売上となりました。
「プチ富裕層」の宿泊需要が高い山中湖別荘
では実際の物件の事例を見てみましょう。まずは山中湖の別荘。
2025年4月売上=93万2,100円
【物件の特徴】
山中湖・河口湖は、都心からのアクセスの良さで、とくに首都圏の人たちにとっては非常に人気のスポットです。それはインバウンドにも言えるのですが、ゲストの半分は日本人になります。観光地としての歴史が古いだけに、大手資本によるホテルなどの開発も進んでいます。鉄道では小田急と京王の観光関連会社などです。ただ、大手資本の別荘地では民泊を営業できないエリアも多いので、その点は注意しましょう。
前述したように、コロナ禍でも、山中湖・河口湖の民泊物件は赤字にならなかったことは特筆すべきことです。リゾートは、感染症に強い民泊・旅館業エリアと言えます。その理由は、いわゆる「プチ富裕層」が、日中はゴルフ、夜はBBQを楽しむ、というパターンで宿泊需要が旺盛だったことです。
「富士山」「富士五湖」という観光資源に加え、「車が2台駐車できる」「BBQ設備がある」という条件を満たせば、利用者のニーズに「迎合」できる「鉄板のリゾート物件」です。
また、土地の価格が東京都心などと比べて安いので(3,000万円から4,000万円)、「大箱」の物件を民泊利用できるという大きなメリットもあります。
[図表1]山中湖別荘 出典:『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社)
[図表2]山中湖別荘 出典:『最強の副業 民泊 小金持ちへの道』(扶桑社)
