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「サカキは庭に植えてはいけない」は誤解だった⁉ 縁起がよいとされる理由と正しい育て方

「サカキは庭に植えてはいけない」は誤解だった⁉ 縁起がよいとされる理由と正しい育て方

サカキの名前の由来と花言葉

サカキ
Agung Pebriana/Shutterstock.com

サカキという名前の語源は、神と人との境を表す木である「境木(さかき)」の意からという説が一般的です。また、常緑樹で葉が一年中青々と栄えていることから「栄える木」が転じてサカキとなったという説もあります。もともとは、神に捧げる常緑樹全般を「サカキ」と呼んでいましたが、次第に特定の植物を指すようになり、現在のサカキが「サカキ」の名前を得たとされています。

サカキの花言葉は「神聖」「調和」「不変」「神を尊ぶ」「控えめな美点」などです。

神聖な存在としてのサカキ

玉串
Rammy_Rammy/Shutterstock.com

サカキは漢字では「榊」。「木へん」に「神」と書き、前述のとおり神にまつわる神聖な木として古くから大切にされてきました。艶やかな葉のついたサカキの枝を「玉串」として供えるなど神道の儀式には欠かせません。神棚にも「榊立て」という専用の花器があり、自宅でお供えをされている方も多いのではないでしょうか。冬も枯れることなく、一年中変わらずに青々とした姿を保つ常緑樹であることから、神事に多く使われるようになりました。

サカキとヒサカキの違い

ヒサカキ
ヒサカキ。tamu1500/Shutterstock.com

一般に「榊」と呼ばれる植物には、主にサカキ(ホンサカキ、マサカキ)とヒサカキがあります。

ヒサカキはサカキ科ヒサカキ属の常緑樹で、サカキと同様に縁起のよい木とされ、神に供えるサカキとして利用できますが、ヒサカキは仏事にも利用されます。サカキよりも耐寒性があることから、庭木としてはヒサカキのほうがよく利用され、サカキの少ない関東地方以北ではヒサカキをサカキと称し、サカキの代用とすることも多いです。ヒサカキという名前の由来には諸説ありますが、サカキよりも小ぶりなことから小型のサカキを意味する「姫サカキ」に由来するという説と、サカキに似るがサカキではないことから「非サカキ」に由来するという説がよく知られています。

サカキとヒサカキにはいくつかの違いがあり、サカキの葉は長さ7~10cmなのに対し、ヒサカキの葉は3~7cmと少し小さいのが特徴。また、サカキの葉は縁が滑らかなのに対し、ヒサカキの葉は縁に細かなギザギザとした鋸歯があります。ヒサカキのほうが枝葉が密生して茂るため、生け垣などに利用しやすいです。ほかに、ヒサカキのほうが花付き・実付きがよい、サカキの実には長い柄があり、ヒサカキの実にはないなどという違いもあります。 

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