◆現地で見るからこそ感じられる熱気が

りょー:そうなんです。2月に「プレたび」という現地観戦ツアーを開催予定です。強豪同士のビッグマッチですから、スタジアムの熱気はいつにもまして高いことでしょう。参加者は若者から親子連れまで幅広く、1人で参加される方も多いですね。
伊藤:1人での現地観戦に不安を抱いている方には、ぜひ参加してほしいです。
——画面越しでも楽しいプレミアリーグですが、現地で見ると価値観が変わりそうです。
ヨップ:間違いないですね。スタジアムの熱量に圧倒されるだけでなく、実際に動いている選手を生で見ることができる。これは非常に貴重な体験です。
りょー:さらにプレミアリーグは選手の入れ替わりも激しいと感じています。ですから「この組み合わせが見られるのは今だけ」という瞬間に立ち会えることもあります。そう考えると、現地で見る意味はものすごく大きいですよね。
◆前回W杯がチャンネルの転換期に
——プレミアリーグで活躍する選手も多く参加するであろうW杯が、来年開催されますね。りょー:前回のカタール大会では、ありがたいことに非常に大きな反響をいただきました。僕がドイツ戦で鼻血を流した瞬間がバズっていましたし(笑)。
伊藤:やはりW杯の影響力は凄いなと実感しましたね。
りょー:前回大会は、間違いなくプレチャンの転換期となりました。なので今大会もたくさん配信していきたいと考えています。
伊藤:そうですね。今大会に懸ける思いも強いです。その上で、W杯後のプレミアリーグ人気も高めていきたいんですよね。
ヨップ:たしかに。W杯をきっかけにプレミアリーグを含む海外サッカーを楽しんでもらう。そんな企画を考えていきたいと思っています。
◆「部室で盛り上がっているような空気感」を大切に
——配信やイベントなど、充実した期間が続いている印象です。最後に今後のプレチャンが目指す姿について教えてください。ヨップ:僕たちをきっかけに、海外サッカーに関するインフルエンサーが増えてほしいと思っています。サッカー人気をW杯の瞬間だけでなく、継続させていきたいんです。だからこそ、僕たちが海外サッカーの入り口になれたら嬉しいんです。
伊藤:ただ、チャンネルの規模が拡大しても、友達と部室で盛り上がっているかのような空気感は崩したくないですね。
りょー:それは間違いないですね。その上で、サッカーバラエティとして、海外サッカーのインフラになれたら嬉しいです。サッカーを好きになった人たちが、「もっとサッカーを知りたい!楽しみたい!」となった時に、真っ先にプレチャンを選んでくれるようなことを、オフラインでもオンラインでも増やしていきたいですね。
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プレミアリーグの選手も多数出場することが予想される北中米W杯。日本と同組のオランダ代表の中には、“世界一のセンターバック”と名高いフィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール所属)がいる。今のうちから日常的に視聴しておけば、W杯本番でより没入できるはずだ。
初戦のオランダ戦は2026年6月15日、日本時間午前5時キックオフ。月曜日の早朝という視聴者泣かせの時間帯だが、画面から目を離せない一戦になることは間違いない。眠気と戦いながら職場へ向かう人も多いことだろう。
それなら、プレチャンと一緒に熱狂しながら日本代表を応援するのも一つの楽しみ方。大変な時間帯だからこそ、共有する興奮もひときわ大きくなるはずだ。
<取材・文/中川恭輔>
【中川恭輔】
現役大学生兼ハガキ職人。ラジオ番組に年間で1000通以上ものメールを送る生粋のラジオ好き。高校生の頃から毎週欠かさず聴いているお気に入りの番組は、「星野源のオールナイトニッポン」。大学では趣味と学業をうまく両立させながら、無事すべての単位を取り終えることに成功。春からは就職のため上京予定である。現在は卒業を待ちながら、企画や執筆のお仕事に挑戦中。

