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古めかしいながら、今も一定の割合で議論され続ける馬鹿馬鹿しい恋愛テーマのひとつとして、「男女の友情は成立するのか」という議題がある。
そこで語られる論点は、恋愛感情や性欲が発生してしまう可能性であるが、そうしたものが仮に混ざったところで、友情に翳りが生まれるかはまた別問題であろうに。
今回はこの定説を裏返すかのように、当人同士の恋愛感情等のもつれではない形で、「男女の友情」が終焉してしまった女性に話を聞いた。
唯一無二の幼馴染みと縁を切ったばかりの渡辺望結さん(仮名・20代)いわく、「もう一生会いたくない」とのこと。相手は一体なにをしでかしたのだろうか。

◆家族同然の存在だったのに……
「先月まで親友だったAとは、幼稚園から一緒で20数年来の仲。母親同士がママ友として仲良しだったこともあり、家族ぐるみの親友だったんです。いや、親友どころか、ほとんどきょうだいみたいに成長してきたので、お互いに恋心が芽生えることは一切なかったんです。よくある噂や冷やかしもないほど、徹底した“家族感”でしたね(笑)。
大学は別のところに進学したものの、仲のよさは変わらず、2人で飲みに行くこともしょっちゅうでした。どんな悩みも打ち明けていましたし、それぞれお互いの恋人を紹介しあうような関係です。Aこそが一番の大親友でした。
どちらかの家に泊まることもあったのですが、もちろん肉体関係になることもまったくありません。生涯の親友もとい、家族同然の存在だと思っていたので、今は心にぽっかり穴が空いているような状態です」
◆隠し事はなかったはずなのに、彼女がいた?
家族のような間柄だったという渡辺さんとAさん。深く結ばれた友情を揺るがしたのは、Aさんの信じがたい行動が原因だった。「ある日、Aの家に泊まりに行くと、たまたまスマホの通知が見えたんです。ちょうどAがコンビニへ買い物に行っていて暇していたし、なにより聞いたことのない女性からのLINEの通知で。あとで聞き取り調査をしてやろうと、つい覗いてしまいました。
弁解しておくと、お互いのスマホのパスコードを知っているくらいに、隠し事はなかったはずなんです。そんな軽い興味本位でLINEを見てみると、女性とラブラブなメッセージを送りあっていました。
彼女ができたんだと思い、帰ってきたAにLINEを見たことを明かしながら聞いたのですが、なぜかよそよそしい態度で。女性の詳細は教えてくれなかったんです。これまでは、付き合っている彼女のことは何でも教えてくれたのに……なんか変だなと、強い違和感が残りました」

