
話を伺ったのは2回の転職を経験したYさん

Yさんには1回目の転職時にも話を伺っています。こちらもあわせてご覧ください。
>【転職者インタビュー】児童発達支援管理責任者2年目28歳/転職1回(保育園→児童福祉施設→同施設で児童発達支援管理責任者)
──転職について伺う前に、Yさんの就活について改めて教えてください。新卒で保育士として保育園へ就職されたんですよね。
はい。本当は障害児領域や療育に携わりたかったんですけど、新卒可の求人がなかなかなくて……。やっと選考に進めても「保育園での実習経験が無いこと*」がネックで内定までいかなかったんですよね。
*Yさんは大学在学中に通信講座で保育士試験に合格したため、保育園での実習経験がなかった改めて考え直したときに「障害児領域に携わる前にまずは定型発達の保育を経験しよう」と思って、保育園へ就職しました。
──保育園ではどのくらいの経験を積もうと考えていたんですか?

「保育園で3年働いたら療育へ行こう」という心持ちでした。就活では保育経験がなくてつまずいたので、転職時には「保育士経験3年あります」って言えるようにしたかったんです。
Yさんが障害児領域に興味を持った背景
中学時代、足が遅かったというYさん。運動会の際、足の速さに分かれておこなう徒競走では、特別支援学級の児童と同じレースになることが多かったよう。自然と特別支援学級の児童からも懐かれ、Yさん自身も積極的に関わっていたと言います。
こうした特別支援学級の児童との交流を通して、「上手な関わり方が知りたい」「手伝える仕事に就きたい」と思うようになったようです。
【1回目の転職】つらかった人間関係を乗り越えて得た保育士経験。念願の障害児領域へ挑戦!
保育士として働いて3年経ち、初めての転職を経験したYさん。当時の転職理由や面接で聞かれたことなど、前回深掘りきれなかった部分を振り返ってもらいました。

──計画通り、3年経ったタイミングで保育園から転職されたんですよね。
やっぱり「障がいを持つ子の療育をしたい」という思いがあって転職を決めました。ちょうど3年目が年長の担任だったので、子どもたちと一緒に卒園できるタイミングでもありましたね。
あとは実際に働くなかで見えてきたこともあって。
──というのは?
園が遠くて、通勤に片道1時間半くらいかかっていたんです。
保育士2年目のときに結婚して「将来的に子どもを」と考えていたので、妊娠したときの体調を考慮すると職場が遠いのは大変だろうなって思って。これも転職理由の一つでした。
──たしかに通勤の大変さは働いてみて実感しますよね。転職理由でよくある「人間関係」についてはどうでしたか?
1年目のときは厳しかったです。私が未経験だったので、陰で「なんであんな使えない子を雇ったの?」って言われることもありました。
園の上層部と先輩保育士たちが対立していたのもあって、私が2年目になるタイミングで先輩・同期がごそっと辞めちゃったんですよね。
──Yさんもそのタイミングで「辞めたい」ってなりませんでしたか?
「辞めたい」とも思いました。
でも転職したとしても、経験値的に保育士1年目をもう一回やらなきゃいけないなって。そうなると障害児領域への挑戦が遠のいてしまうので3年続けました。
実際、2年目からは人間関係が改善されてやりやすくなったんです。先輩・同僚が一気に辞めたのを受けて、園側から大事にされるようになりました。
──なるほど。では1回目の転職理由は「やりたいことのため」「職場が遠い」だったんですね。職場には退職理由をどのように伝えていましたか?
辞める9ヶ月前(2015年6月)から、園長に「療育へ挑戦したいので、今年度末(2016年3月末)での退職を考えています」と伝えてました。
就職したときから「ゆくゆくは療育へ挑戦したい」と言っていたんですよね。
──早い段階で伝えていたんですね。面接では転職理由をどう伝えていましたか?
正直に「障害児領域に携わりたい・療育がしたいから」と伝えていました。
「職場が遠かったから」は伝えてなかったんですけど、家のすぐ近くの施設に一点集中で応募しました。児童発達支援と放課後等デイサービスを兼ねる施設です。
──1箇所に絞ったんですね。面接で転職理由を伝える際に、気をつけたポイントはありますか?
障害児領域に関して、具体的に自分がやりたいことが定まっていなかったので、そこの伝え方は気をつけましたね。
正直、1回目の転職は「とりあえず」って感じが強かったんですよ。「子どもができるまでかな」って心持ちで。
いざ転職活動を始めたら、「どの年齢層の子を見たいのか」「どんな障がいを持つ子をサポートしたいのか」が定まっていないなって気付いたんです。
なので「初めて挑戦する領域なので、いろんな経験を積みたい」「だからこそ年齢に関係なく、いろんな子の療育に関わりたい」といった具合に言い換えてました。
正直に「とりあえず」とは言えないので(笑)。
──実際に応募した施設も、幅広い年齢の子の療育に関われる環境だったんですか?
児童発達支援と放デイ(放課後等デイサービス)を兼ねている施設だったので、幅広い年齢の子と関われる環境でした。
子どもたちが抱える障がいも、知的障害、発達障害、肢体不自由と幅広かったです。
オープンしたばかりの施設で、経験が浅いスタッフが多かったらしく、「保育士経験3年」がすごく歓迎されました。

──3年の保育士経験が活きたんですね。ほかに面接で聞かれたことはありましたか?
「障害児領域を経験した先のことは考えているの?」って聞かれました。
私の中では「障がいを持つ子に関わる仕事に就くこと」が転職のゴールだったので、ハッとしましたね。
いろんな子と関わるなかで「自分が極めたいポイント」が見つかれば次のステップアップにつながるかなって思ったので、「働きながら見つけていけたら」って答えました。
結局そこの施設に内定をもらって、1回目の転職活動は終わりました。
──初めて応募した施設に決まったんですね。「やりたいことのため」とはいえ、初めての転職は踏み切るのに勇気がいりませんでしたか?
「まずは転職活動をしてみよう、ぴんとこなかったら保育園に残るのもひとつの手段だな」って思ってました。
それにもし、障害児領域を経験してみて「違うな」って思ったとしても、資格と経験があるから定型保育に戻ってこれるなって。だったら行動してみようって踏み切れました。
──まずは行動してみようと思ったんですね。1回目の転職先では5年ほど働かれたんですよね。
そうですね。最初の2年は保育士として療育に携わっていました。
3年目からは児童発達支援管理責任者(児発管)になって、療育に加えて「支援計画書」の作成も担当していましたよ。

