愛犬を守る防寒着

数年前、あんのかかりつけの病院の先生から、屋内と屋外の温度差のヒートショックに注意するようにアドバイスされました。
服を着るのも有効とのことで、我が家のルールとして、朝夕の散歩の時に外気温が8℃以下なら保湿性に優れた犬用発熱Tシャツ、5℃以下ならば黄色のダウンベスト、もっと低い場合は、これらを重ね着すると決めています。

犬用の服についてですが、関節が弱くなっているシニア犬にとって、無理な姿勢での着脱は負担が大きいです。伸縮性のある素材のものや、マジックテープやスナップボタンで簡単に着せられるものがやはりおすすめです。また、重い服は動きの妨げになり、体力を消耗させます。軽くて動きやすい保温性の高い素材を選びましょう。

この季節の散歩道、防寒着をしっかり着込んだワンコたちとすれ違います。どの犬も、おしゃれで暖かそうで可愛らしいです。
以前、古い考えの私の父は、「犬には自前の上等な毛皮がある。服など不要だ!」と、頑なに持論を曲げなかったのですが、あんがあまりにも可愛いのでしょうか、それとも父自身が年を重ねて寒がりになったからでしょうか、今では、あんが散歩に出かける時間になると、誰よりも率先して「服を着せる係」を買って出てくれるようになりました。何やら、あんに話しかけながら、手際よく発熱Tシャツを着せています。その様子に思わず笑みがこぼれます。
Credit 写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -
うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。
