韓国で愛され続けているトック (餅菓子) と伝統茶を味わいに。

韓国で愛され続けているトック (餅菓子) と伝統茶を味わいに。

昔から親しまれている味を、 現代の感覚で楽しめる店へ。

漢南洞(ハンナムドン)にある台湾や韓国の貴重な茶葉を扱う『山水和(サンスファ) TEA HOUSE』のチョン・ヘジュさん。開店当初、トック(餅菓子)の作り方を学ぶ教室に通っていたこともあり、お茶だけでなくトックへの造詣も深い。

「トックは材料を計量して作ったとしても、おいしくなるわけではないんです。食感を左右する水分を、天気などによってコントロールしなければならない。今回紹介した3軒に共通することですが、長くトックを作ってい
る人にしか出せない味があるんですよね」

 店ごとに、お気に入りのメニューがあり、『カフェ 同餅常恋』では、クルトック(はちみつ餅)や生姜入りの糖蜜が染みたジュアクを。『合 苑西店』では、マッコリを練り込んだ蒸し餅、『1994SEOUL』では創作性溢れるトックに惹かれるという。

「トックと合わせるお茶ですが、私が甘いもの×甘い飲み物が好きで、『カフェ 同餅常恋』では濃く煮出した甘くて香ばしいナツメと高麗人参のお茶、『合』では梨、黒砂糖、生姜、胡椒を鍋に入れ煮出す朝鮮時代から親しまれているペスクを注文します。『1994SEOUL』は香ばしい河東(ハドン)産の紅茶が印象深かったです。お茶を楽しむ時間は、自分を大切にしてあげられるひととき。歴史が刻まれたトックとともに、ゆっくりと堪能してみてください」

ガイド チョン・ヘジュ『山水和 TEA HOUSE 』店主

2014年に開店。韓国河東産の発酵茶や中国雲南省のプーアル茶、福建省の岩茶など、店内で飲めるお茶のメニュー数の多さは驚くほど。個室もあり、教室も開いている。地下1階にはギャラリーがあり、器作家の個展なども開催。茶器やオリジナル茶も販売している。

photo : Shinnosuke Yoshimori coordination & text : Hanae Koike

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