
1.今回インタビューしたのはこんな人

──Nさんは医療事務以外にもさまざまなお仕事を経験されてるんですね。
そうなんです。大学を卒業してから26年ほど、いくつかの金融関係会社や法律事務所などで働いていました。
医療事務の仕事は2017年から働き始めたクリニックが初めてです。でもそのクリニックが2020年に閉院してしまって……。
ちょうど同じ法人の別のクリニックが、リハビリ助手を募集していたので異動したんですね。でもリハビリ助手をやるうちに「やっぱり医療事務として働きたい」という気持ちが芽生えて。
それで2020年の11月頃から転職活動を始めて、2021年の5月に今の病院へ医療事務として入職しました。

──前のクリニックが閉院してしまったのは新型コロナウイルスの影響ですか?
コロナが流行する前から経営は不安定そうだったんですが、コロナ禍での受診控えなどが決定打になったのかもしれません。
──なるほど。その後リハビリ助手として異動した際に、医療事務として働きたい思いが高まったんですね。
リハビリ助手の仕事をしたからこそ「しっかり医療事務の仕事をやりたい」って自分の思いに気づいたんです。
リハビリ助手と医療事務では仕事内容も違えば、患者さんとのコミュニケーションの取り方も違うんですよね。医療事務は受付を介して接するのに対して、リハビリ助手は患者さんとの直接的なコミュニケーションが求められます。どちらも患者さんとの密接な関わりが大切ですが、接し方という点では医療事務のほうが自分に向いているなと思いました。
それに医療事務はせっかく資格を取って働き始めたところだったので。しっかり極めたいと思ったんです。
──それが今回の転職理由なんですね。たしかにNさんは医療事務の資格をたくさん持っていますね。
1年に1個は何かしら資格を取りたいなと思っていて!
資格内容から実際の業務でできることも伝わるので、選考に進むうえでもとても役に立ちました。資格を持っていると入職後の配属の幅も広がるかなと思います。
──1年に1個のペースはすごいです……! とくに役に立った資格はどれですか?
最初に取得した医療事務管理士でしょうか。医療事務の点数などを幅広く学習する資格なんです。このときに使った点数表は、今でもわからないことがあったときに見ますよ。
──“点数”はとくに重要ですもんね。転職活動期間中はいくつ選考を受けましたか?
求人サイトを使って大きめのクリニック1ヶ所と病院2ヶ所に応募しました。
──転職先を探すときに何を重視しましたか?
そうですねえ。いろんな条件を考えたんですが、一番は働きやすそうな雰囲気ですね。求人に載っている院内の写真を見たり、面接時に事務室を見せてもらったりして判断しました。
もう一つは病院の規模がしっかりしていること。長く勤めたかったので、規模がしっかりしていて従業員数が多い病院だと安定していそうだなと思って。
あと病院の規模に関連してなんですが、お休みも重視しました。年齢的にも、2日まとまったお休み──できれば土日にお休みがほしいなって思ったんです。従業員数が多ければ、お休みも取りやすいんじゃないかなと思いました。
──なるほど。今の職場は希望通り?
はい、土日祝休みで正職員として働けています。
転職活動中に感じたんですが、長引くコロナの影響で人手不足なのか、いつもより求人が多く出ているようでした。年齢制限がある求人もいつもより少なく感じましたね。
2.医療事務の履歴書(実例)

──では履歴書について教えてください。Nさんはパソコンで作成されたんですね。
はい! パソコンのほうが得意なんです。手書きだと字の間隔を揃えるのが難しいと思いますが、パソコンならきれいに収まりますしね。
データを保存しておけば次に転職するときにも使えるので便利です。とくに私は職歴や資格欄に書く内容が多いので、パソコンのほうが効率的に作成できますね。
──パソコンで履歴書を作成する際に工夫した点はありますか?
重視したのは見やすさですね。改行やスペースに配慮して、全体に統一感を出しました。
──とても見やすいですね。とくに良く書けたなと思う部分は?
職歴ですかね。書く内容がたくさんあるので、文字数などを考えながら書きました。
あと職務経歴書には職歴の詳しい内容を書くようにしていました。短期間の職歴でもしっかり実績を書くよう心がけて。いろんな職場を経験していますが、ただ転職したのではなく着実にスキルアップしながら適応力を身に付けていたとアピールできるようにしてましたね。
──反対に書くのに苦労したところはありますか?
書くスペースが限られているので、枠の中に収めるのが大変でした……!
パソコンだと文字の間隔が統一されている分、手書きのように臨機応変に詰めて書くことができないので。重要な部分を記載して、書き切れない内容は面接時に口頭で補うようにしていましたね。

──このフォーマットには志望動機欄がありませんが、どんな内容を考えていましたか?
たしかこんな内容だったと思います。
医療事務Nさんの志望動機
“私はこれまでさまざまな業種に従事をし、経験とスキルを身に付けてまいりました。
その中でもクリニックでの医療事務の仕事は、患者様と身近に接する事ができとてもやりがいを感じます。
しかしクリニックでの医療事務の仕事はとても限られたものになります。
貴院ではこれまでの経験と資格を活かす事ができると感じ、この度志望をいたしました。またクリニックでは経験できない医療事務の業務について、これから更に学んでいきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。”
医療事務として働きたいということをベースに、定年までの間でもしっかりステップアップしながら頑張りたいという内容を考えました。
──証明写真はどこで撮影しましたか?
写真館とまではいかないんですが、カジュアルなスタジオで撮影しました。ちょっとした修正もしてくれますし、撮影データも貰えて。値段も千円くらいだったので良かったですよ。
──それはお得ですね! 撮影時に気をつけたことはありますか?
服装は襟ありのブラウスにジャケットでした。
撮影時は表情に気をつけましたね。笑いすぎず硬すぎず、医療事務の柔らかい印象をイメージして。
ジョブメドレーからのアドバイス
今回の履歴書について、ジョブメドレーのキャリアサポートに「良い点」「改善できそうな点」を聞いてみました。主なポイントは以下の通りです。

1.とても見やすい!
全体が統一されていてとても見やすいです。面接官が最初から最後まで読みたくなるような履歴書ですね。
2.本人希望欄の記載も忘れずに
希望がとくにない場合は「貴社(貴院)の規定に従います」と記載しておくと丁寧です。
3.志望動機を具体的に書くとより◎
Nさんはさまざまな経験・資格を持っているため、志望動機では次のことを具体的に記載するとよりアピールできそうです。
・どのような経験やスキルを身に付けてきたのか
・経験や資格はどのように仕事に活かすことができるのか

