いつまでも輝く女性に ranune
独身時代は同時に「30人の女性」と遊んでいた“車椅子の男性”が、妻との結婚を決意するまで。初対面の義父から「驚きの一言」が

独身時代は同時に「30人の女性」と遊んでいた“車椅子の男性”が、妻との結婚を決意するまで。初対面の義父から「驚きの一言」が

◆同時に「30人の女性」と遊んでいた独身時代

――龍牙さんとお話をしていると、そのポジティブさから「さぞかしモテるだろうな」と想像するのですが。

龍牙:否定はしません(笑)。現在は3人の子どもを持つシングルマザーだった女性と結婚して、3人のパパになれたので、女性の影はすっかりなくなりました。でも、かつてはいろんな方と同時に遊びました。

――同時進行ですか! 最高人数をお伺いしても……?

龍牙:数えたことはありませんが、30人はいかなかったと思いますね。30人を超えてくると、1ヶ月でローテーションを回せないじゃないですか(笑)。ただ、僕は女性と親しくなる前に、必ず「好いてくれるのは嬉しいけれど、交際はしたくないので」とはっきり言っていました。同時に、「他にも女性がいるけど」とも。

◆「結婚を考えた女性」との残酷な別れ

――そこまで頑なに、ひとりの女性に決めなかったのは、なんででしょうか。

龍牙:高校時代、僕には結婚を考えた女性がいたんです。相手は、僕が入院していた先の病院に来ていた看護学生でした。2年近く交際して、お互いの両親にも会うようになった頃、彼女の様子がおかしいので問いただしてみたんです。すると、相手方のご両親が障害者である僕との将来を望んでいないようでした。彼女自身にどうしたいのか聞いてみても、「やっぱり親には逆らえない」と。

――それはショックでしょうね。

龍牙:もちろん僕のなかで小さい出来事ではありませんでした。ただ、僕は5歳からチェアスキーをやっていて、ジャパンパラリンピックでも優勝するほど打ち込んだのですが、切磋琢磨してきた先輩たちも似たような恋愛事情を辿っているのを知っていました。だから、「とうとう自分にもこういう経験をするときがきたか」と感じました。

 とはいえ、どれほど「好きだ」「愛している」と言っていても、終わりが来ればあっけないなと感じたのも事実です。他方で、自分が手塩にかけて育てた娘が、わざわざ障害者と結婚しなくてもいいじゃないかと思う気持ちもまったく理解できないわけではないので。「障害者との将来を考えられない」と言われてしまえば、そこからは僕が相手のご両親を説得するような話ではないと思うんですよね。


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