◆「キモい」「迷惑」と思われたってかまわない
リアルで出会った20代女性にアプローチした場合、関係を持てるのはどれぐらいの確率なのでしょうか。「10人口説いたうちの数人って感じなので、成功率は20~30%ぐらいじゃないですかね。つまり圧倒的にうまくいかないことのほうが多いので、ガチで僕のことを『キモすぎる!』って思ってる知り合いの20代女性は何人もいたと思いますよ(笑)。
ただ、セクハラやパワハラに発展したら大問題ですけど、おぢアタックという行為自体は『キモい』『迷惑』と思われるぐらいで、べつに法に触れてるわけでもルールに違反してるわけでもありません。
僕は野球好きオジサンなので野球で例えるなら、プロ野球でバッターが打率3割なら天才ですよね。
だけど逆に考えるとその天才ですら、7割は打席に立ってもヒットを打てずに失敗しているわけです。
だから“失敗すること=キモがられること”を恐れてたら打席には立てないし、打席に立たなければそりゃ1本もヒット打てないでしょっていう、それだけの単純な話なんです」(圭太さん)
◆「おぢアタック」がなくならない構造的な原因
おぢアタックを繰り返し、“5年間で20代女性30人”という驚異的な成果を上げているという圭太さんの話は、なかなか考えさせられるものがありました。ハイスペ&イケビジュ中年である恋愛強者の彼でさえ、マッチングアプリで20代女性に“いいね”しても99%はデートまで持っていけず、リアルで出会った20代女性にアプローチしても70~80%は失敗しているというわけです。
圭太さんの「キモい」「迷惑」と思われてもかまわないというスタンスは、賛否両論あるでしょう。というか若い女性たちからは圧倒的に“否”が多いしょう。
しかし彼のように、成功確率が低いことを承知のうえで若い女性へアプローチしまくれば、一定の“結果”を出せると味を占めた中年男性がいるのも事実。
そして、圭太さんのようにストロングスタイルでおぢアタックをし続ける中年はいなくならないでしょうし、さらにそういう強者から成功体験を聞いて「自分もいけるかもしれない」と勘違いする中年も出てくるでしょう。
これこそが世の中からおぢアタックという行為がなくならない構造的な原因なのかもしれません。
<文/堺屋大地>
―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi

